バウハウス旅ぐるめ2~デッサウ編
「バウハウス旅ぐるめ」シリーズ2回目はデッサウ編。1回目のワイマールの後、ブログではライプツィヒやクリスマスマーケットに寄り道したためちょっと間があいてしまいましたが、引き続きバウハウス100周年記念旅で出会った美味しいものたちを中心に紹介していきたいと思います。
※バウハウスって何?という方は、いくつかのメディア(ここやここ)で記事を書かせていただいたので、合わせてご覧いただくと分かりやすいかと思います。
さて、バウハウス旅のハイライトとなるデッサウにやってきました。
ワイマールを追われたバウハウスが新たな拠点とし、最盛期を迎えた町。建築史に名を轟かす数々の名建築が残る、バウハウスの聖地ともいえる場所です。
バウハウスの象徴といえばこの校舎。世界遺産にも登録されている近代建築の傑作です。このBAUHAUSの文字とガラスのカーテンウォールを目の前にしたら、建築に興味がない人でもきっと感動してしまうことでしょう。
ガイドツアーに参加すると、校舎内の講堂やアトリエなども見学できます。
照明や家具、ドアノブにいたるまでバウハウスの理念が感じられ、興奮せずにはいられません!
校舎にあるメンザ(学食)は一般客も自由に利用できます。
献立は日替わりで4種類。ベジタリアンメニューも選べます。
腹ごしらえした後は、2019年9月にオープンしたバウハウスミュージアムへ。
入場は時間指定制だったため、待ち時間にカフェで一息つくことにしました。
カフェのある1階はオープンスペースになっていて、自然光がふんだんに入り開放感があります。
バウハウス100周年記念のケーキを発見!ドイツにしては珍しく可愛らしいサイズです(笑)
世界第2規模というバウハウスコレクションは見ごたえたっぷり。パウル・クレーらバウハウス講師の授業をコンピューターで体験できたり、動いたり光ったりする展示など楽しめる工夫がいっぱいで時間がいくらあっても足りないくらいでした。
デッサウには、講師陣の住居だった「マイスターハウス」やレストラン「コルンハウス」などバウハウス関連の名建築が多数残されています。
せっかくだからこのコルンハウスで夜ごはんを食べよう!と張り切って出かけたのですが、地図上では近そうだったのに意外に遠く、そして辺りには何もなく……どんどん日が暮れ心細くなりながらやっとこさ到着。
ところがっ!
まさか、まさかの団体様貸し切りというオチが待っていたのでした……(涙)
しょうがないので、気を取り直して来た道を戻ることに。
真っ暗闇の林の中をびくびくしながら通り抜け、バウハウス校舎にたどり着いた頃には疲れと空腹でボロ雑巾状態。校舎のカフェの灯りがどれだけ嬉しかったことか!
とにかく何か食べ物にありつけるだけでも有り難かったのですが、ここでもバウハウス100周年記念メニューを発見!なんでもパウル・クレーの手紙に書いてあったパスタだとか。
おいしくないわけがありません。ビールもふだんの何倍もおいしく感じられました。五臓六腑に染み渡る、とはこのことですね。
夜もふけてまいりましたが、この日の宿は、なんとここ!
バウハウスの学生たちが当時実際に生活していた寮が改修され、現在は一般客も宿泊することができるんです。しかも1泊40ユーロ~という安さ。いつか泊まってみたいと思っていたのですがついに念願叶いました!
内部は写真掲載NGでお見せできないのが残念ですが、どんな高級ホテルでも味わえない特別な体験だったことを報告いたします。シンプルながらあったかく心地よく、何より使い勝手の良さに脱帽。とくに建築デザイン好きなら、ここに泊まるためだけでもデッサウに行く価値がある、と思います。
今日も色々ありましたが、終わり良ければすべて良し。
旅は予定通りにいかないからこそ面白い。
珍道中はまだまだ続きます!