【今週のドイツ語】Baumschule
先日大使館のツイッターで次のようなデータをご紹介しました。
【今週の数字】
— ドイツ大使館🇩🇪 (@GermanyinJapan) December 3, 2019
ドイツのクリスマスになくてはならいのは、そう、クリスマスツリーです。ある統計によれば家族構成が3人以上の一般家庭の8割がクリスマスにツリーを飾り、しかもそのうち約90%が本物のモミの木だそうです。#ドイツのクリスマス pic.twitter.com/WD0c97Jo3o
このツイートのデータ元の記事によると、なんと毎年2300万〜2500万本ものモミの木が、クリスマスにドイツの家庭に飾られるのだそうです。
すごい数です。
ツイッターへ、「こんなに毎年伐採していたらすぐになくなってしまうのでは?」という心配の声を頂いたので、今日はこの単語を紹介します。
Baumschule
バウムシューレ
Baumはバウムクーヘンでおなじみの「木」、Schuleは「学校」なので、直訳は「木の学校」です。
学校と言っても、大工さんの学校でもなければ林業を志す人のための学校というわけでもありません。
木の学校とは、木を栽培する場所のことです。
写真を見るとわかりやすいと思いますが、辺り一面びっしりと幼木が並んでいます。
Baumschuleでは、たくさんの木が新たに植えられ、ある程度の大きさになるまで丁寧に栽培されています。
モミの木も、最初はこんなに小さいのですね。
もちろんモミの木だけではなく、街路樹や公園、企業の敷地内に植えるための木や、果樹園用の果物の木など、様々な樹木が栽培されています。
そして大きく育った樹木は、園芸店や小売店など、クリスマスツリーならツリー販売業者、または直接個人(エンドユーザー)に販売されます。
最後にドイツのクリスマスツリーにまつわるデータを少しだけご紹介。
・最近の傾向では 1.5m〜1.75m ほどの、小さめのモミの木の需要が高まってきている。
・モミの木のオンライン販売が年々拡大中。最近では飾り付けされた状態で家まで届けてくれる業者もいる。
・ドイツで販売されているモミの木の 90%はドイツ国内で栽培されている。
・輸入されているモミの木は全体の 10%程度に過ぎず、その多くはデンマークから、主に 4〜5m の大きなものを輸入している。
・ドイツ国内でモミの木が栽培されている耕地面積は約3万〜5万ヘクタール。そのうち最も多く1万8千ヘクタールはノルトライン・ヴェストファーレン州にある。
・モミの木が2mほどの高さになるまでに、約10年を要する。
それでは皆様、どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
今週のドイツ語
©ドイツ大使館