ハイデルベルクコミュニティ
Hallo!
絶賛帰国支度&お土産購入中、ハイデルベルクのふみなです!
お土産っていざ買うとなると何が良いのか分からなくなります(笑) こちらで生活しておきながら結局ネット頼り。「ドイツ在住日本人が勧める…」とかを見るという落ちに(苦笑) 困ったもんですね。けれどもお土産を買うために、今まで入ったこともなかったお店に沢山出会えたのはなかなか面白かったです!
1年間の留学生活の最終月となった今月。私がお話したいのは、今学期私が最も力を入れて取り組んできた、ある団体での活動についてです。
その団体とはハイデルベルクにある日本人とドイツ人を繋ぐコミュニティ、その名もハイデルベルクコミュニティです。
もともとハイデルベルクにいる日本人のサポートを目的として作られたハイデルベルクコミュニティ。ハイデルベルク大学や日本語学科とはまた違う団体で、Facebookのグループが母体となって運営されています。既にメンバーは300人を超えており、現在は銀行口座開設や住民登録などの生活サポートの他、勉強会やBBQなど、様々なイベントを企画するなどして、日本人とドイツ人との交流を深める活動をしています。実はこのコミュニティ、作られたのは今年の1月なんです。縁あって、私は3月末からコミュニティの幹部に加わり、副責任者として活動に携わらせて頂いてきました。
何故私がコミュニティで働くことになったのか。そこからお話しましょう。
私がコミュニティ幹部に加わった3月というのは、丁度学期休み中でした。留学生活の折り返し地点に立っていた当時、残りの半年間を如何に充実させ、自分らしく過ごせば良いのか、私は日々悩み模索していました。そんな時「このコミュニティを使って自分のやりたいことを是非やってもらいたい」とお声をかけて頂き、ここでなら自分の留学の目的を達成させられるかもしれないと思ったのです。
ドイツ留学の目的、それはヨーロッパ並びにドイツの多文化共生の取り組みを肌で感じ学ぶことでした。それまでなかなか行動に移せずにいた私でしたが、コミュニティのサポートを受け、難民支援ボランティアを始めたり、多文化共生ガーデンに足を運ぶようになり、それを少しでも多くの日本人やドイツ人にも知ってもらうためにも、コミュニティを通して情報発信やイベント企画をするようになりました。
難民支援ボランティア及び多文化共生ガーデンに関しては以前にも記事を書かせて頂きましたので、宜しければ以下をご参照下さい。
難民支援ボランティア http://young-germany.jp/?p=27970
多文化共生ガーデン http://young-germany.jp/?p=28259
その他にも様々なイベント企画や組織運営に関わってきた今学期。ここでの活動は私に様々な出会いと新たな考えをもたらしてくれました。
先学期のように、交換留学生仲間やハイデルベルク大学の日本語学科生のみと交流していたのでは知り得なかった多くの人と、ハイデルベルクコミュニティは出会わさせてくれました。将来ドイツでマイスターの資格を得て働くために語学を勉強してる人、一度日本で就職し、再び新しい世界を知るためにワーキングホリデーで来た人など、多様な経緯を持った日本人との出会いは、まだ社会を知らない私にとって、大きな刺激になったのは言うまでもありません。
コミュニティを運営していくに当たって、如何にすればより興味を抱いてもらえるか、交流しやすくなるか、自分が留学を終え帰国した後も残していけるかなどを考え発案するのも、非常に勉強になりました。ハイデルベルクコミュニティは公益の法人などではないため、有志がボランティア精神で活動しており、組織的拘束力はもちろんありません。だからこそ、コミュニティを後に残し繋げていくためにも、ハイデルベルクにいる日本人やドイツ人等のニーズをより把握することが求められます。そのためにも今学期、より多くの人と交流し、共感し合い、それぞれの意見に耳を傾けるということを心掛けてきました。
"自分の物差しで他人を測ってはいけない"
人と会う中で私が得た一番の教訓がこれだと思います。
学生の身分でありながら、異国の地で交流グループの代表を務めることが出来たこと、これは私の掛け替えのない財産です。今までは国際交流の機会を与えて頂いて参加していた私でしたが、コミュニティに携わることで、今度は私が国際交流の場を提供する側になれたことも非常に貴重な経験だったと思います。これもまた、多文化共生を学ぶ機会の1つであったと言えるでしょう。ここまで突っ走ってきた私ですが、これで燃え尽きて終わるのではなく、次に繋げていくこと。それが帰国後の私に課せられた新たなるステップだと思っています。
大橋ふみな