ボンでの暮らし
こんにちは。
昨年秋から1年間ボン大学に留学中の真野めぐみです。
すでに渡独して10ヶ月がたっており、かなり遅くなってしまいましたが初めてブログを書かせていただきます。
今回は、自分のドイツ留学中の生活について書いていきたいと思います。
先にも書いた通り、私はボン大学で学んでいます。ボンはかつて首都であったことをまるで感じさせないような、緑多いのんびりとした雰囲気の町で、都会が苦手な私にとってはとても暮らしやすい町です。
ボン大学のHauptgebäude
中心部ではトラムよりもバスやU-Bahnの方が一般的な交通機関として使われています。ボンの中央駅からはかの有名な大聖堂のあるケルンまで約30分、ドイツの中でも特に日本人の多いデュッセルドルフまで1時間で行くことができ、いずれも学生証を携帯していれば無料で行くことができます。最初の1、2ヶ月は日本が恋しくなるとよくデュッセルドルフへ行き、気を紛らわせていました。
ケルン大聖堂とホーエンツォレルン橋
ドイツにきてまず驚いたのは生活費の安さです。ヨーロッパの国の中でも特に安い国のうちの1つだと思います。私は基本自炊をしていたのですが、1ヶ月の食費は多少外食をしても1万円あれば充分。寮費は他の国に比べて平均的なものかもしれませんが、交通費などが基本無料なので、日本で生活していた時と比べると驚くほどお金を使わない生活ができます。
次に驚いたのは電車が全く時間通りに来ないことです。1時間に1本の電車が2本続けて取りやめになった時は膝から崩れ落ちそうになりました。ドイツの交通は自由気ままなので、常に時間に余裕を持って行動していないと大変なことになります。そして1番強烈だったのは、好き嫌いが別れるであろうドイツ人の気質です。常に“ハッキリ“しているので、いい意味でも悪い意味でも翻弄されました。
ドイツ留学をすると、まず着いてすぐに必要になるのがビザの申請、住民登録です。ボン大学では、住民登録とビザ申請日時の外国人局への予約は大学が行なってくれたのですが、申請、受け取りは自分で行いました。ビザ申請までは何も問題なく終わったのですが、いざ受け取ろうとしたところ、全学生の中で私のビザだけ大学に届いておらず。大学の担当者が仲介して私に届くはずだったのですが、私のだけ受け取るのを忘れてしまっていたとのことでした。
幸い外国人局に問い合わせると、「手元にあるから取りに来てくれれば渡せる」と言われました。ただ、それも今日取りに来なければいつ渡せるかわからないからすぐに来いと言われ、大慌てで受け取りに行ったのを覚えています。
ドイツに来てからすでに2ヶ月半以上が経っていたので、危うく不法滞在になるところでした、、
銀行口座開設の予約を、担当者が病気になったからと2度ドタキャンされた、なんてこともありました。
いかに日本が親切な国なのか思い知らされ、いい勉強になりました。
ただ、「私はこれがしたい」ということをきちんと伝えれば、ちゃんとやってくれるのがドイツ人です。わからないことを聞けば、何度もきちんと説明してくれるし、自分がどういう状況で何を必要としているか相談すると、時には親身に個人的な相談にのってくれることもありました。
ドイツには英語留学の学生も多くいるせいか、多少カタコトでもドイツ語で話しかけると、とたんに笑顔になり、親切に話を聞いてくれる人が多かったことも印象的でした。
生まれてから今まで実家暮らし、なんでも人任せにしてきた私にとって、ドイツ留学は自立の第一歩になったように思いますし、何より積極性、自主性が身につき、自分の行いに責任を持つようになったと思います。
ドイツでなければいけなかったのかと言われれば、そうとは言い切れない部分があります。しかし、このドイツ留学が自分の成長に大きく繋がったことは事実で、留学をしてよかったと心から思えます。
このブログを読んでくださった方の中に少しでもドイツに興味を持って下さった方がいるのなら、ぜひ1年間ドイツで生活してみることを考えてみてはいかがでしょう??
ボンのクリスマスマーケット