春が来た!イースターのお菓子
長い冬が終わり、待ちに待った春がやってきました!
ドイツの春のお楽しみといえば、クリスマスと並ぶキリスト教の一大イベント、イースター(=復活祭、ドイツ語でオースターンOstern)。
本番を週末に控え、イースター商戦もまっ盛り。
街はうさぎや卵などをモチーフとしたイースターグッズや食品で彩られ、明るい雰囲気が漂っています。
ところで、なぜイースターのシンボルはうさぎと卵なのでしょう?
ドイツで初めて見た時に、うさぎは卵を産まないのにどうして??と疑問に思い調べたところ、卵は新しい命の誕生、多産なうさぎは豊穣の象徴とされ、キリストの復活に結び付けて古くからイースターのシンボルとされてきたのだそうです。
そんなわけで、イースターシーズンの街はうさぎと卵でいっぱいになるんですね。
今回はイースターのW主役ともいえる「うさぎと卵」がデザインされたお菓子や食品をご紹介したいと思います。
最近は日本でもイースターがイベントとして定着しつつあるようなので、お土産にもおすすめですよ。
イースターのお菓子で欠かせないのが、卵型のチョコレート。
ドイツではイースターの日曜日にうさぎがやってきて家の中や庭に卵を隠すという言い伝えがありますが、実際には大人が隠したゆで卵やチョコレートを子どもが探すのが習わしになっています。クリスマスのサンタクロースと同じですね。プレーンなチョコレートのほか、ナッツやフルーツ風味、卵リキュールのクリームがつまったもの、スプーンですくって食べるムースタイプのものなど様々。
卵型と並んでうさぎ型のチョコレートも定番商品です。いろんなメーカーのものがありますが、なかでも人気なのがリンツ社製の「金のうさぎ」(Goldhase)。スーパーの売り場でも幅をきかせており、ひと際目立っています。様々なサイズやデザインで展開している金のうさぎ。最近は豹柄やアロハ柄のおめかしバージョンがあったりもします。
みんな大好きグミベアでおなじみのハリボーからもイースター限定商品が登場。卵型ケースにカラフルなグミが入っています。
うさぎや子羊の形に焼いたシンプルなケーキも定番。可愛くて食べるのがもったいないですね~
手作りする家庭もあり、専用の型も売られています。
パン屋さんではイースターに食べられるオースターブロートがショーウィンドウを飾っています。
オースターブロートには、編みこみ型のパンや、丸くて平べったい形に焼いた甘いパン「オースターフラーデン」にゆで卵を埋め込んだものなどがあります。
イースターフードは甘い物だけじゃありません。
チーズやハム等の食品にもうさぎやひよこがデザインされていたり。
スーパーで異彩を放っているのが、カラフルに色づけされた卵。かなりどぎつい斬新な色使いですが、中身は普通のゆで卵でもちろん食べることもできます。
イースターはカーニバル後から続いた断食期が終わる解禁日。現代は完全な断食をする人はめったにいないと思いますが、肉や甘い物、お酒などを断つプチ断食「ファスティング」をする人は少なくありません。イースターはそれまでがまんしていたものを思いっきり食べられる日なんです。なかでもラムやうさぎ料理を食べるのが伝統的で、多くのレストランでイースターの特別メニューが用意されています。
最後にお得情報☆
イースターのために製造された大量のイースターグッズや食品たちは、イースターが終わると一気に値下げされます。30%~50%は当たり前で70%引きになることも!チョコレートなどは賞味期限が長いうえに、パッケージがイースター仕様なだけで中身は通常と同じ商品ということが多いので、この時を狙って買いだめしておくのもおすすめですよ!