ドイツで迎えた春
こんにちは!フライブルク大学に留学しているみおです✨
気がつけばもう4月。フライブルクでも桜の花が咲き始めました。ドイツの桜は日本のものより色が濃かったり、花びらがたくさんあったり、花が小さかったり…とても個性豊かです。
前回に引き続きまたお花のお話かと思われてしまうかもしれませんが…笑
そんなことはありません。私もドイツでドイツらしい苦い経験をするようになりました。
留学生が多いため待遇の良いと言われるフライブルク大学で、半年間特に大きな問題なく順調に留学生活を送っていた私だったのですが、ある事実が明らかになって状況が一変しました。なんと私は半年間しか留学生としてフライブルク大学に登録されていなかかったのです。それがわかった瞬間、目の前が真っ暗になりました。まるで冬の闇の飲み込まれたようでした。その時は、私は果たしてドイツでちゃんと春を迎えられるのか…とすごく不安になりました。
もちろん書類はすべて期日までに提出しました。結論から言うと私の確認不足とフライブルク大学側の見落としが原因だったのですが、留学の申請が受理されていないため、春学期の授業が取れないどころか今住んでいる寮も3月末までに出なければならなかったのです。フライブルクは深刻な住宅不足の問題を抱えていて、留学生も寮を探すに苦労することが多いです。フライブルク大学が斡旋してくれるため交換留学生などはあまりそういうことはありませんが、大学を経由せず自力で留学する人たちは本当に大変だということをよく耳にします。だから問題が判明した3月に、4月から入れる寮を見つけることは本当に困難なことでした。
でも不安になって考えてばかりいてもどうしようもありません。気持ちを落ち着けて、これまでの留学手続きの資料を引っ張り出して見直し始めました。そしてフライブルク大学と上智大学に連絡をしました。時差が8時間もある上にオフィスアワーも長くはないため、すぐにはことが運ばずもどかしい思いをしました。そんな中、私のそばにいて支えてくれる人がいたから、なんとかこの問題を乗り越えることができました。もし私一人だったら不安に押しつぶされて、冷静にものも判断できず、ともするとそのまま帰国していたかもしれません。もっとドイツ語を伸ばしたかったのにという未練を残したままです。でも私を励まし味方になってくれる人がいたから、怖気づくことなく堂々とした態度で対応することができました。どんな時も私を支え助けてくれる人の存在が本当に大きいと感じるしかありませんでした。
結局大学とのやり取りの中で、フライブルク大学が私の今年春からの留学申請を見落としていたことが分かり、なんとか寮も手配してもらって今も同じ寮に住んでいます。幸いなことに別の寮に移動するなどの引越しもせずに済みました。留学の申請が受理されていなかったために春学期に必要な残りの手続きが遅れてしまい、罰金10ユーロを払わなければなりませんでしたが、それ以外はすべて丸く収めることができました。遅れたらどんな場合でも罰金を払わなければならないというのはとてもドイツらしいです笑。何はともあれ無事にドイツで春を迎えられるようになり、ほっとしています。
外国の地にいると、信頼でき頼りになる存在がより一層本当に大きいです。人間は絶対に一人では生きられません。共にして助けてくれる味方がいるから、ちゃんと問題を解決できるし、時にはふさわしく果敢に大胆に行えるんだなと思いました。助けてくださった方に心から感謝申し上げます。
新しい春、感謝と新しい決心で留学生活を大事に過ごしていきたいです。
みお