中間テスト!
こんにちは!
ハイデルベルク大学に留学中の三竿佑莉です。先の投稿でも触れましたが、先週中間テストがありました。そういえばドイツのテストの様子って、留学するまで知らなかったなあと思ったので、書いてみたいと思います!
私が受けたのはSprachwissenschaftenとKulturwissenschaften。授業形式はSprachwissenschaftenはEinführungsseminar(入門セミナー) 、KulturwissenschaftenはVorlesung(講義)でした。どちらもEinführungという、いわば入門の授業なのですが、なんせドイツ人が受ける正規生向けの授業。た、たいへん…。
Sprachwissenschaftenは、日本でも受講したことがある分野であり、言語学ということもあって教わる内容は大半一緒。(やはりドイツ語にフォーカスされるのでそこの違いはありますが。)宿題や、読まなければならないテキストもありますが、一度習ったことなので内容もおいやすく、読むことに時間がかかること以外は比較的楽しみながら学ぶことができました。しかしこの「理解はできてる」が落とし穴でした…。なにせ後述するKulturwissenschaftenのテスト勉強で音をあげていたので、”わかってはいるから…”と勉強が手薄になっていたのです。
そして直前になってハッとしました。
「専門用語全然覚えられない…」
日本語では知っている。仕組み、理論はわかってはいる。でもその名前がわからない…!
直前、泣きそうになりながら教科書にかじりついたのはいうまでもないでしょう。
そうして迎えたテスト。内容は、専門用語や穴埋め問題などはなく、”〇〇について具体例を挙げながら説明せよ””以下の事例にはどのような仕組みが適用されているか、またその根拠はなにか”。”以下の文章の語構造を分解し、またその働きを述べよ”等々、説明問題、実践問題。そのため、事なきを得、無事、合格することができました!
そして問題のKulturwissenschaften.....。内容は、ドイツの文化史ではなく、Kulturとはなにか。ドイツにとってのKulturとは。国家や民族とのかかわりあい等々、とっても興味深い。「日本ではなかなか学べないことだな」と私的ハイデルベルクで受講してよかったランキング1位です。先生もとても理解のある方で、家で復習したいと申し出たところ、録音の許可をいただくことができました。
しかし。
それでも。
わからない!!笑
アウトラインや、何が言いたいかはわかるんですが、いまいち理解しきれない。自分の言葉で説明なんてできない…。
そんな状態でテストを迎えました。はい。勉強不足です。
授業で習った概念などの説明問題+応用問題といった形で「なんやこれ」状態。
結果。撃沈。
まだ返却されていませんが、手ごたえで明白です(笑)
また。どちらのテストも、正規生と同じものを受けました。(大学、授業によっては留学生用が用意される場合もあるようです)Sprachwissenschaftenは辞書使用可、Kultur-は不可でした。
どちらも問題用紙と白紙が渡され、答えをひたすらに書くといったかたちです。もちろん単語数指定などはないので、いくら書くかは私次第です(笑)
回答はシャーペンなどは不可。これも日本と違って面白いですね!
時間は90-120分といったところで、終わった人から退室可でした。中間テストということもあってか、正規生たちは特に緊張している様子もなく、さらさら~と書いていた印象です。しかし私は、どんなにわかっていても、適切な単語をひねりだすのにも、文を構築するのにも、母語話者やそれレベルのひとたちの倍以上の時間がかかります。なぜか私はそのハンデを忘れて(というより意識する余裕もないままに)テストに臨み、思った以上に苦戦しました。結果として、時間内に満足に終わりませんでした。理解している、というレベルでは太刀打ちできず、それを表現できて初めて土俵に上がれるのだと実感しています。
とはいえ、今回受けたテストはたったの2個。期末は4個?5個?寝れるのかな?
自分の力不足をガツンとやられましたが、こんなにドイツ語で勉強するのは二度とないかもしれない機会。楽しんで、期末に向かって頑張りたいと思います!↑テストに持ち込んだドイツ語学習者向けの辞書。とっても使いやすいですが、正規生向けの授業を受ける方には語彙数が足りないかもしれません。
三竿 佑莉
16.06.2017