東京駅と2つのシーボルト展
今、都内で開催中の気にニャるイベントに行ってきたニャ=^_^=
ひとつは東京駅とフランクフルト中央駅の姉妹駅締結1周年を記念して開催中の「German Fest in Tokyo station」(10月10日まで)。
丸の内口の東京駅正面には日独両国国旗が掲揚。
“おいしいドイツも、楽しいドイツも、秋の東京駅に大集合。”
ということで、東京駅の定番待ち合わせ場所の「銀の鈴」にはJR東日本とドイツ鉄道の制服をきたテディベアが展示され、記念グッズの販売も♪
丸の内中央口から丸の内南口の南北通路にはドイツ鉄道によるドイツ紹介コーナーが設けられ、エキナカ、エキソトにはドイツ料理や見た目でドイツをイメージしたお料理がいっぱい♪
目もお腹も満足〜=^_^=
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次に行ったのは上野の国立科学博物館で開催中の「日本の自然を世界に開いたシーボルト」展(12月4日まで)と、江戸東京博物館で開催中の「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展(11月6日まで)。シーボルトといえばフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトとその長男アレクサンダー・フォン・シーボルトと次男ハインリヒ・フォン・シーボルトが有名。
今回のシーボルトはお父さんシーボルト。
シーボルトというと長崎の出島にオランダ商館の医師として来日したことで有名ですニャ=^_^=
てっきりオランダ人かと思いきやさにあらず。
滋賀県の大津市と姉妹都市でドイツ・ロマンティック街道の起点としても有名なバイエルン州ヴュルツブルグの生まれ。
でも外国人に対する監視が厳しかった当時、発音から役人にオランダ人ではないことを見破られそうになった時、「オランダの山間部出身だから発音になまりがある」とその場を凌いだとのエピソードも。
オランダの山間部のことまで当時のお役人は知らなかったんですねぇ・・・(笑)
国立科学博物館入口には先日ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典さんをお祝いする看板が♪
国立科学博物館のシーボルト展はシーボルトが日本滞在中に集めた動植物・昆虫・海藻などの学術資料、標本が多数展示。
シーボルトがこれほどまでに日本の生き物や植物に関心を寄せ、徹底的にコレクションしていたとは驚き!
この背景には、当時欧米諸国が競って植物の新種発見に力を入れていたことがあったみたい。
カメラがなかった当時、絵師によってひとつひとつ記録された「図録」も展示。
そこに記録された絵は精密かつ緻密で写真かと思っちゃう。
今にも動き出しそうなくらい!
シーボルトは日本の植物も多数ヨーロッパに紹介。
そのおかげで、ヨーロッパの庭が明るく豊かになったとも言われてるんだ。
シーボルトはアジサイに関心を寄せてその学名に出島で知り合った妻タキさんの名前が使われているんだ。
ロマンティック〜♡
現在の色々な昆虫や植物の名前にシーボルトが関係してるんだニャ〜=^_^=
江戸東京博物館のシーボルト展は、“日本人より、ニッポン好き。”とあるようにシーボルトが日本に対して「これでもか!」というくらい日本研究に入れ込んだ姿を紹介。
生き物関係以外にもいろいろなコレクションを日本からヨーロッパに持ち出し紹介したシーボルト。
その紹介方法がタイトルにある「日本博物館」。
「シーボルト事件」からもわかる通り、結構危ない橋を渡ったシーボルト。
妻のタキさんとの書簡でロマンスも垣間見れます。
(シーボルトがカタカナでタキさんを「慕っている」書いた一文が含まれる手紙が見たかった!)
シーボルトのコレクションを見ることで当時の日本の様子を知ることもできます♪
シーボルト没後150年の今年、この貴重な展示の数々をぜひ!=^_^=
(08. Oktober 2016)
「ドイツ大使館ネコのきまぐれブログ・アーカイブ」 ⇒ http://nekoblog-yg-japan-archive.blogspot.jp