【今週のドイツ語】Aus den Augen, aus dem Sinn
Aus den Augen, aus dem Sinn
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年最初の「今週のドイツ語」を紹介します。
Aus den Augen, aus dem Sinn
ausという前置詞は「〜から」という意味があります。イメージとしては中から外へ出ていく感じなので、Augen(目)やSinn(ここでは意識や念頭という意味)が続くと、aus den Augen は「視界に入らない」、「もはや見えない」、という意味になり、aus dem Sinnは「念頭にない」、「記憶にない」といった意味になります。
つまり、人は物事が見えなくなったり、人に会わなくなったりなどして「視界からなくなる」と、すぐにその物事や人のことを忘れてしまう、という意味のことわざです。
例えば、学生時代はあんなに毎日一緒にいたのに、社会に出てそれぞれの仕事や家庭があり、忙しく生活していくうちにすっかり疎遠になっていった友人や、仕事だけでなくプライベートでも親しくしていたけれど、転職したら会わなくなって疎遠になった同期や先輩後輩がいる・・・そういう経験が思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、以前はとても好きで熱中していたのに、今となってはグッズは全部しまい込まれ、いつのまにか思い出すこともなくなった趣味がある方もいらっしゃるのではありませんか。
日本語では「去る者は日々に疎し」ということわざの意味が近いかもしれません。
【今週のドイツ語】
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