【ドイツ語の言い回し】Ende gut, alles gut
今回もまたドイツでよく聞く言い回しについてです。
Ende gut, alles gut.
ただこれはもともとは英語の言い回しなのですね。それもそのはず、All’s Well, that Ends Wellはシェイクスピアの戯曲です。「終わりよければ全てよし」と言えば聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。
このようにドイツ語のEnde gut, alles gut. はもともとドイツ発祥の言い回しではないのですが、「色々紆余曲折を経て最終的には上手くいった」時にドイツ人は“Ende gut, alles gut.”と言います。それは仕事におけるチームワークかもしれないし、家族間のトラブルの話かもしれないし、色んな場面で使えます。
Ende gut, alles gut.をちゃんとした文章にするとAlles ist gut, was gut endet.となります。
最終的に上手くいった時に使う言葉でポジティブな意味合いがあるので、私もEnde gut, alles gut.を使うことがありますが・・・・心配性なタチなので、その際にドイツの次の諺が頭を過ることもあります。
その諺とはMan soll den Tag nicht vor dem Abend loben. です。
直訳すると「一日が終わる前に、その日の出来栄えをほめるべきではない」です。「これからも何があるのか分からないのだから、最後の最後まで気を抜いてはいけない」「確実な結果が分かるまで喜ぶのは早すぎる」という意味です。日本だと「とらぬ狸(たぬき)の皮算用」という表現が近いのかもしれません。
2024年ももうそろそろ終わりなので、「色々あったけど、よい一年だった!」な~んて締めくくりたいところですが・・・・Man soll den Tag nicht vor dem Abend loben.ということで、12月31日の23時59分になるまで待とうと思います。
みなさんも良いお年を!
サンドラ・ヘフェリン