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ドイツで学ぶ!環境意識を高めるリファンド制度とリサイクル習慣

ドイツで学ぶ!環境意識を高めるリファンド制度とリサイクル習慣

こんにちは!2024年の春からドイツのマンハイム大学に留学している松本真奈です。今回のブログではドイツのエコライフスタイルについてご紹介しようと思います。


ドイツで目にしたエコライフスタイル

ドイツで生活して驚いたエコライフスタイルの一つが、ペットボトルのリファンド制度です。ドイツのスーパーに行くと大量のペットボトルや缶を持った人を目撃するかもしれません。これがまさにドイツのエコスタイルなのです!例えば、スーパーや薬局などにはリファンド機が設置されており、この機械にからのペットボトルを返却することで購入時に支払った0.25ユーロが金券として返ってくるようになっています。この金券はそのお店やスーパーの商品の購入に使用できます。

メリット

この制度にはいい点しかないと思います。まずドイツの道端に缶やペットボトルが落ちているという事はめったに見ることがありません。なぜならペットボトルにはファンド制度があるためホームレスの方などが集めて生活の資金にするという構造が出来上がっているからです。自身の経験として学校のパーティーなど内部にアルコールを用いることが禁止されている時など、エントランスには沢山の瓶を回収する人がいます。またピクニックをしていると「この空き瓶をもらってもいい?」という感じで尋ねられるときもあり、ドイツならではの面白い体験をしたなと思いました。

もう一点のメリットは缶のリサイクル率が驚異の99%と世界一位を保持している。ペットボトルも同様に高いリサイクル率を維持しているということに素晴らしさを感じました。

このリファンド制度は強く日本のリサイクル業界にも導入するべきだと感じました。

日本とドイツの違いはペットボトルのキャップやラベルであり、ドイツはペットボトルとキャップを分離しないように、あらかじめ分離しないように製作されています。そしてリファンドの機械に通すときラベルのバーコードによりファンド製品か読み取っているためラベルを外すことは厳禁です。対照的に、日本のペットボトルリサイクル時は、「ボトル、キャップ、ラベル」を分けて排出するルールがあり、ドイツとは大きく違う点があります。

 


ゴミ分別の徹底とエコ意識の向上

まず私の経験談からお話しすると、住んでいる寮がごみの分別についてしっかりしていると感じました。寮のキッチンには紙、プラスチック、生もの、と三つの分別されたごみ箱があるためすべて分けて入れなければいけません。週2でお掃除の方が来てくれるのですが、もし正しく分別できていなかったら警告が張られることもあり、結構厳しいです。

ごみの分別には生もの、紙、ペットボトルがあり日本の分別方法に慣れていた私にとってはドイツの形式に慣れるまでは、気を付けながらの生活でした。このドイツのごみ分別の背景にはエコ意識の高さが関係しており素晴らしいと思いました。


日本でのドイツ式エコ実践に向けて

リファンド制度やごみ分別経験を通じて、私がもともとより持っていた環境意識が変わりました。ドイツのエコライフスタイルからは、環境保護に参加せざるを得ないシステムにすることによって効率的に高いリサイクル率を実現できるところに尊敬の念を感じたと同時に、日本にもこの制度を導入することができれば、リサイクル率の大幅な向上につながると感じました。

以上がドイツのエコライフスタイルでした!いかがだったでしょうか。ドイツのエコスタイルや環境保護への関心の高さの良い点を日本も取り入れることができればよりよい未来につながると考えました。

ここまでご覧いただきありがとうございます!次回またお会いしましょう!

松本  真奈

岡山県出身。清心女子高等学校卒業後、関西学院大学国際学部3年の在籍中にドイツのマンハイム大学に1年交換留学。マンハイム大学ではmedia and communicationを専攻。またマンハイム大学ではAsia-Pacific Management Club eV に所属し、異文化への理解を深めるだけではなく、ヨーロッパとアジアの架け橋を築くことにも積極的に貢献。

松本  真奈