ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

【今週のドイツ語】um den heißen Brei herumreden

【今週のドイツ語】um den heißen Brei herumreden

um den heißen Brei herumreden

um 「〜の周り」、heiß は「熱い」、Brei は「お粥(のようなどろっとした食べもの)」、herumreden 「(〜の周りを)話す」という意味で、直訳すると「熱いお粥の周りをぐるっと巡って話す」となります。

この表現は16世紀まで遡ることができます。当時ルターも”Wie eine Katze um den heißen Brei schleichen.“ (まるで猫のように熱いおかゆの周りをこそこそ歩く)という表現を使っていたと言われており、熱い食べ物が苦手な猫が(猫舌!)、おかゆの周りをこそこそ回りながら様子を見て、一番熱くなさそうな場所を探している姿を表していました。火傷をしないように用心深く、周りを歩きまわったのですね。ちなみにこの表現はゲーテやシラーの作品にも登場するのだそうです。

そこから19世紀頃には、火傷をしないように周りを歩くところから変化し、問題にならないように(炎上しないように)、「核心を避けて話す、繊細なテーマに触れない、遠回しに話す」という意味で使われるようになりました。

その場合動詞も「こそこそ歩く」という schleichen ではなく reden 「話す」が使われるようになりました。

 

 

【今週のドイツ語】

またまた増刷決定!これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑 というタイトルで、このサイトで初期から連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
画像をクリック、または「ドイツのことば図鑑」で検索してみてね!

81d+l2u9W0L

大使館スタッフ

ドイツ大使館 広報部の職員による投稿です。

こちらもよろしく!
Twitter: @GermanyinJapan
Facebook: @GermanyInJapan
Website: ドイツ大使館
今週のドイツ語が本になりました!→「ドイツのことば図鑑

大使館スタッフ