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ドイツ人のお義母さんと日本生活

ドイツ人のお義母さんと日本生活

ドイツから神奈川県に家族で引っ越して、もう約2ヶ月が経ちました。

本当にあっという間の2ヶ月。
家の契約のこと、住民登録、携帯契約、クレジット等の住所変更諸々。自分の思っていた以上に色々な手続きに時間がかかりました。

何度区役所に足を運んだことか・・・。

ドイツにいた頃は、夫が年金などのほとんどの手続き関係をやっていてくれました。今度は私の番!!「大変、大変」と言いながら、役所の方の説明が全て理解できる、手続き等を全て自分で調べて自分で対応できる、なんなら家族の分もやってあげれるとう快感も少しだけあります。笑

私達の家とホテルに泊まって生活していたお義母さんも、やっと自分の家を借りることができました。私達の家から徒歩約10分ほどの距離なので、何かあればすぐに駆けつけることができます。

前回のブログでもお伝えしたように、私たちと一緒に日本へ引っ越しをしたドイツ人のお義母さん。いま60代半ばのお義母さんにとって、人生初めての海外移住です。

今回はそんなお義母さんの、日本での生活がスタートした様子をお伝えします。

 

もくじ
1. ドイツを離れることに迷いはなかったの?
2. 暑さとの戦い
3. 日本人の優しさに触れる
4. 自分への課題
 

ドイツを離れることに迷いはなかったの?

 

先日、お義母さんと一緒にお昼ご飯を食べながらふと質問をしてみました。

「日本への移住って、私たちもまったく予定してなかったじゃないですか」
「うん」
「この話を初めて聞いてから、悩みというか、決めるまでたくさん時間がかかりました?」
「うーん、もちろん手続き系の不安は少しあったけど、わりとすぐに決めたし、あまり迷ったりはしなかったよ」

と、明るく話していました。お義母さんのビザは最長で三年間なので永住を決めたわけではないけど、ドイツから日本への移住をあまり迷うことなく決めたのはすごいなあと思います。

ドイツのママ友や幼稚園の先生に引越しを報告した時も「あらそう、じゃあOma(ばあば)は寂しくなるわねぇ」「Omaも一緒に行くんです」「・・・え!?!?ほんと??」というやりとりが何度もありました。笑

 

暑さとの戦い

 

私はドイツ生活を約7年しましたが、エアコンがある家を見たことがありません。真夏に日本と同じくらいの気温になったとしても、やっぱり湿度が全く違います。

ドイツにいた頃は、朝早く窓を全開にして冷たい空気を入れ、その後窓とカーテンを閉め切って、涼しい空気を家の中に閉じ込めていました。そうすれば一日家の中がひんやりします。そして夜に窓を開ければまた涼しい風が入ります。


 

日本人にとっても暑すぎる夏・・・。お義母さんにとってもこの暑さは本当に辛そう。エアコンの風にも慣れていないので、体調を崩さないか少し心配。日本で生活してみて、日本人がなぜ夏に日傘をさすのか、なぜ毎日洗濯機を回すのか今ならすごく理解できると言っていました。

私も夏はドイツの気候の方が楽だなあと感じます。といってもドイツの夏は短い。

改めて日本の蚊と蝉の多さにびっくり!子ども達はドイツでこれまで蚊に刺されることがほとんどなかったので、身体が慣れていないのか、刺された場所が腫れ上がっています。

 

日本人の優しさに触れる

 

日本に来てから数日たったある日、自分が泊まっていたホテルから歩いて5分先の私たちの家に荷物を持って行こうとしていたお義母さん。雨が降ってきてしまいましたが、まあたった5分だしとたくさんの荷物を抱えながら出発。すると若い女性が傘に入りますかと声をかけてくれたそうです。「ダイジョウブです。アリガトウ」とお礼を行ってさらに歩くと、今度は年配の男性が傘を差し出してくれました。「ダイジョウブです。アリガトウ」と再びお礼をして家に到着。「たった5分間の距離で二人も傘を差し出してくれた」と嬉しそうに教えてくれました。

バスを待っていた時は、同じようにバスを待っていた年配の男性がバス停に貼られたルート変更の知らせを確認して、お義母さんに一生懸命なんとか伝えようとしてくれたそうです。バスが来ると男性はバスの運転手に、「この方がちゃんと〜で乗り換えるように気をつけてあげてください」と伝えてくれたそうです。

色々な方が一生懸命手伝おうとしてくれた話を聞いて、私もほっこり嬉しくなりました。お義母さんは、もっと日本語でコミュニケーションが取れるようにと、時々図書館へ行き日本語を勉強しています。

 

自分への課題

 

今回のブログを書く前に、「言葉の問題はもちろんだけど、それ以外に日本にいて大変だなと思うことはありますか?」と聞いてみました。「今はこれと言って思い浮かばないなあ」と言ったあと、「あ、でも、ドイツにいる時より本当にたくさんのプラスチックを消費してる感覚がすごくある・・・。今は生活を整えることで精一杯でそこまで気が回せないことが多いけど、少し落ち着いたらプラスチックゴミをあまり出さないように生活をするのがこれからの自分への課題かな?」と教えてくれました。

私もドイツにいた頃の生活に比べると、プラスチックゴミを出す量がすごく増えたなと感じます。自動販売機もないのでペットボトルも滅多に買うことなかったのに、今では外出するたびに買っているかも・・・。お義母さんを見習って少しずつ減らしていけるように頑張ります。

 

 

tomomi

イラストレーター。広島県出身。現在は南ドイツの小さな町在住。ドイツ人夫との結婚を機にドイツ語ゼロの状態で2017年に移住。ドイツで出産を経験し、2歳と4歳の男の子の育児に奮闘中。Instagramではドイツ語での日常会話や、日々の出来事をゆるいイラストと共に紹介しています。

Instagram : https://www.instagram.com/tomomi.illust/

tomomi