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ドイツでの滞在許可取得:知っておくべき重要ポイント

こんにちは!2024年の春からドイツのマンハイム大学に留学している松本真奈です。雨の多いドイツもやっと晴れの続く暑い夏がやってきました。

今回のブログでは滞在許可証について詳しく説明していきたいと思います。

 

この詳しく説明する前に留学する皆さんにぜひぜひ伝えたいのがドイツに入国する前にビザの取得をしてほしいという事です!可能であればドイツで滞在許可を取得することは避けたほうが良いです。例えば、留学先の都市によりますが、ほとんどの場所が外国人局の滞在許可を提出する予約を取るだけで長ければ3か月かかるところもあります。そのため滞在許可のせいで勉強どころではなくなるので、可能な限り日本で取得してから留学することをお勧めします。

 

私は滞在許可をドイツに入国した後に取得したのですが、この手続きが簡単にはいかず苦労したため詳しく説明していこうと思います。

 

1 順序(マンハイムの場合)

1. ドイツ到着後2週間以内に外国人局に行き住民票を発行してもらう。

2. 外国人局(K7)に行き入口に近い受付で書類提出

※マンハイムの外国人局(K7)は毎週火曜日、水曜日、金曜日の朝8時から12時までの間は予約なしで訪問することができます。

3. 滞在許可が下り次第、指定のメールアドレス宛に日付指定で面接に来てくださいとメールが来ます。

4. 面接指定日に指定の場所に行き、手続きを行えば完了です。(通常10分程度)

※マンハイムの外国人局であるK7は一階の対合室ではなく3階にある待合室になるため注意が必要です。また待合時間になるとオンタイムでスクリーンに番号が表示されるため遅れていくと番号が消え、再び面接日を設定することになるため注意してください。(面接日は一か月後ぐらいになります)

 

2必要書類

・外国人局指定のフォーマットに記入

 

・アクティベートが完了された有効な健康保険証明書

・奨学金や銀行の残高証明書、閉鎖口座など滞在期間×934ユーロの財源があることが証明できる書類

・留学先大学入学許可証

・賃貸契約書(オーナーのサインあり)

・パスポート写真画面のコピー

・パスポート写真の証明写真(滞在許可に使われる写真になります。)

 

 

3ビザ申請料金

75ユーロ(ドイツ大使館の情報による)

 

※しかし実際私が支払った額は

一回目60ユーロ 前学期分

二回目56ユーロ ビザ延長分

合計 116ユーロ

 

派遣先大学からは滞在許可の発行は34ユーロでできるといわれていましたが、最終的にかかった金額は116ユーロでした。友達に聞いたところこの値段も、また人によって違うという事でドイツ国内で申請する場合は決まった価格がないです。

 

4注意点

・健康保険証

ドイツの健康保険は滞在許可申請するための必須の加入になります。TK保険の場合は、月額120.34ユーロととても高いです。

ここでの注意点が加入してアクティベートが完了してから正規の保険証書がe-mailで届くまでに1か月ほどかかるという事です。私はもともと入国前からダウンロードできる証明書を提出したのですが、正規の証明書ではないという事で再提出が求められました。ドイツに入国して保険をアクティベートするのですが、まず指定の住所にパスポートで本人確認するための書類が送られてくるのでこれらの設定を行いアップデートされたのちに正規の証明書発行となるので、私の場合は1月31日に入国して2月25日に証書を受け取りました。そのため正規の証明書を受け取るまでに時間がかかるため急いで滞在許可の申請をする必要はありません。

・閉鎖口座(Blocked Account/Sperrkonto)

私が一番苦労したのは閉鎖口座です。

経済証明の一つとして私はexpatorioという閉鎖口座を使用しました。

 

使用した閉鎖口座  expatrio

expatorioはドイツのベルリンに本社を置きドイツに留学に来る留学生にむけてのサービスを展開しています。口座維持費は月額5ユーロで口座の開設費用は49ユーロと他の現地バンクなどに比べるととても安いのが特徴です。

 

私は状況的になるべく早く経済保障を取得しなければいけない状況だったため、オンラインバンクのエクスパトリオを使用しました。オンラインバンクという事もあり本当にうまく利用できるのかという不安もありましたが、今のところ問題なく毎月の定額が振り込まれています。一か月934ユーロ×ドイツ滞在日月なため一年留学となるとかなりの金額をエクスパトリオの口座に振り込む必要があるため、より安心を選ばれる方は現地のオフラインバンクを選ばれるとより確実だと思います。

 

※閉鎖口座を作成する際の注意点※

・ドイツの閉鎖口座あてへの送金は大金のため日本の銀行から送金する。

私は一年分の閉鎖口座料金である約180万をwiseという送金オンラインバンクを使用して自ら送金しようとしたところ、wiseの銀行口座に急に大金が入金されたためお金の出所の証明やギフトカードというものを提出し受け入れられない限りお金を出すことも送ることもできず、とても怖い経験をしました。そのため、大金を送金する際は日本の銀行から安全に送金する方が確実だと思います。

 

※閉鎖口座を使用しなくても経済証明できれば閉鎖口座を作成する必要がない。

①留学先大学が作成しているフォーマット

②自身の日本銀行口座の残高証明

③奨学金

 

②③は934ユーロ以上証明する必要があります。

・賃貸契約書

入居する際に受け取ることができる大家さんのサインが入った賃貸契約書が必要です。

 

5 滞在許可で苦労した点

一番初めに滞在許可を提出した際、私の場合半年しか滞在許可が下りませんでした。この理由として住居契約書が半年分しかないからとのことでしたが、周りのすべての友人が私と同じ条件で滞在許可を一年分取得できていたためもう一度確認しに行くとreference ruleが適用されるため担当者によってルールが違うといわれました。どうしても納得できなかったためどうしても1年が必要ですというと部屋から出て行けと罵られたのでそれ以上何もできず、、、1年分の留学先大学の証明書もあり、経済証明も出しているにも関わらずこのようなことが起こるのは本当に納得できません。この後奇跡的に友人のつてで7月からの住居を契約することができたのでビザの延長届を出し、最終的には1年分のビザを取得することに成功しました。

なぜこのようなことが起きるのかという理由ですが、マンハイム大学自体が交換留学生は半年しか住居の契約ができないという規約があることが原因です。一年分の入学許可証があるにもかかわらず半年しか契約できない理由は寮に空きがなく、次学期に来る新しい留学生に向けて提供しないといけないため次の二学期目に入る留学生はsublettingと言って自身で新しい住居を探す必要があります。この規約のせいで滞在許可の取得も困難になっているためマンハイム大学には改善してほしい点であります。

 

 

長くなりましたが、ぜひドイツに留学される方は参考にしてみてください!

ではまた次回お会いしましょう!

 

※こちらの情報はマンハイムのものであるため他の地区では全く場合が異なる場合があります。

著者紹介

松本  真奈

岡山県出身。清心女子高等学校卒業後、関西学院大学国際学部3年の在籍中にドイツのマンハイム大学に1年交換留学。マンハイム大学ではmedia and communicationを専攻。またマンハイム大学ではAsia-Pacific Management Club eV に所属し、異文化への理解を深めるだけではなく、ヨーロッパとアジアの架け橋を築くことにも積極的に貢献。

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