【今週のドイツ語】auf das falsche Pferd setzen
auf das falsche Pferd setzen
アウフ ダス ファルシェ プフェアト ゼッツェン
auf は「〜の上」、falsch(e) は「間違った」という形容詞、das Pferd は「馬」、setzen は「乗せる、置く」など色々と訳せますがここでは「賭ける」という意味なので、直訳すると「間違った馬に賭ける」となります。
これは聞けば分かる通り競馬から来た表現です。
競馬は勝つと思う馬にお金を賭けるわけですから、違った馬に賭ければもちろんお金を失ってしまいます。「あぁ〜やっぱりあっちの馬にしておけばよかった〜悩んだんだよなぁ・・・」などと後悔しても後の祭り。もうどうしようもありません。
競馬はしたことがないという人でも、競馬以外の場面で、同じように「あぁ〜これじゃなかったかぁ・・・」、「あっちにすればよかった・・・」などといった苦い思いや経験は、きっと誰でも1度や2度したことがあると思います。
つまり「間違った馬に賭ける」とは、「間違った決断をする」、「間違った人を支持する」、「間違った手段を選ぶ」といった意味で使われる慣用句です。
例
Partei X hat mit ihrem Kandidaten Y im Wahlkampf auf das falsche Pferd gesetzt. Kandidatin Z hätte größere Erfolge erzielen können.
X党は選挙戦で候補者Yを支持してしまった(間違った馬に賭けてしまった)。候補者Zにしておけば、もっと大きな成功を収めることができたはずだ。
【今週のドイツ語】
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