【今週のドイツ語】einen Besen fressen
einen Besen fressen
アイネン ベーゼン フレッセン
einen Besen は「(1つの)ほうきを」、fressen はここでは「がつがつ食べる、むさぼり食う」という意味なので、直訳は「ほうきを食べる」となります。
ほうきは、掃除で使うあのほうきです。もちろん食べ物ではありませんし、掃除で使ったものであればもはや清潔でもありません。そんな、汚いほうきをわざわざ「僕が食べる」と宣言するシチュエーションはどんなときだと思いますか?
話し言葉において、誰かの発言に対するリアクションとして、「〜なら(僕は/私は)ほうきを食べるよ」と言うことがあります。この「ほうきを食べる」というフレーズは主に不信や疑い、疑問、そして驚きを表現しているので、例えば誰かに聞いた話が絶対に信じられない時や、そんなことが起こり得るのか、あり得るはずない、と強く疑っている時に、「それが本当だったら僕はほうきを食べるよ!(絶対に信じない)」と言うことがあるのです。
Ich fresse einen Besen, wenn er die Wahl gewinnt.
彼が選挙に当選したら、僕はほうきを食べるよ。(彼が当選するなんて絶対に有り得ない)
【今週のドイツ語】
またまた増刷決定!これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、このサイトで初期から連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
画像をクリック、または「ドイツのことば図鑑」で検索してみてね!