【今週のドイツ語】auf dem Zahnfleisch kriechen/gehen
auf dem Zahnfleisch kriechen/gehen
アウフ デム ツァーンフライッシュ クリーヒェン / ゲーエン
Zahnfleisch は「歯茎、歯肉」、kriechen は「這う」、gehen はここでは「歩く」という意味です。
auf dem Zahnfleisch は、「歯茎の上で」という意味にもなりますが、ここでは「歯茎で」となり、直訳すると「歯茎で這う・歩く」となります。
通常、歩くときには足を使いますよね。そのため足の裏は常に酷使され、たくさん歩いたり活動したりすると、皮が向けてしまったり、何かを踏んで切れてしまったり、血がでたりと、怪我をしやすい部位と言えます。
一方で、歯茎もまた、歯磨きをしていたり、噛んでしまったりすると、比較的すぐ血が出ますよね。この表現では、そんな傷つきやすい歯茎を、同じように怪我をしやすい足の裏と比較しているのです。
歯茎で歩けば、おそらく歯茎はすぐに血だらけで傷だらけのボロボロになるはずです。そんなボロボロの状態、つまり「消耗しきった状態、非常に悪い状態」を意味する言い回しになりました。
例えばクタクタに疲れ切っていたり、心が消耗して弱っているときなど、 肉体的・精神的に限界に近い、あるいは経済的に困窮している状態などを表すときにも使えます。
【今週のドイツ語】
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