春の本の祭典! ライプツィヒ・ブックフェアでアートブックめぐり
毎年春に開催されるライプツィヒ・ブックフェアは、秋のフランクフルト・ブックフェアと並ぶドイツ最大級の本の見本市です。今年は"Who's still reading"をモットーに、3月21日(木)〜24日(日)の4日間で開催されました。
毎年世界40カ国から約2000以上の出版社が集い、約27万人が訪れるこのイベント。ブックフェアと合わせて欧州最大の文学フェスティバル「ライプツィヒ・リースト」や、日本のアニメ・マンガの祭典「Manga Comic Con」が開催され、メッセ会場の5つのホールに出版社のブースやイベントスペースが所狭しと並びます。
ブックフェアに合わせて数多くの新作が発表されるほか、さまざまなリーディングイベントやサイン会、上映会、ワークショップなども行われます。コスプレをした人も数多く来場しており、とにかくものすごい盛り上がりと熱気です。
1日で全てを見て回るにはなかなか時間もエネルギーも足らないため、今回のブログでは、特にアートブックやデザイン、絵本が楽しめるブースをかいつまんで紹介したいと思います。
◾️Stiftung Buchkunstの「世界で最も美しい本コンクール」
毎年2月にライプツィヒで開催される「世界で最も美しい本コンクール」(Schönste Bücher aus aller Welt)。1963年に始まるブックデザインの国際コンクールであり、世界30カ国以上の国内コンペティションで受賞した作品が集まります。
ライプツィヒ・ブックフェア(と10月に開催されるフランクフルト・ブックフェア)では、その入賞作品や応募作品が展示され、世界中の美しい本をが一同に会するまたとない機会となっているのです。
◾️ブックアート&グラッフィックのコーナー
上記の「世界で最も美しい本コンクール」のブースの近くには、美術大学や印刷博物館のブースなど、これまたアートやデザイン関連の本をたくさん眺めることができます。
ライプツィヒやハレ、デッサウなど近郊の美術大学のブースもこの辺りに並んでおり、各大学の学生たちが各々の作品を展示していました。
ライプツィヒ印刷博物館のブースでは、なんと活版印刷機をメッセ会場に運び込んでいました。この機械を使って、博物館オリジナルのノートに自分の名前を入れてもらえるサービスも(8ユーロ)。
◾️青少年向けのクリエイティブ・スペース「JugendCampus UVERSE」
青少年向けの絵本の出版社が並ぶHalle3では、子どもたちに向けたワークショップスペースも併設されています。私たちは、メッセ初日に開催されていたラトビアの絵本作家Lote Vilmaさんの絵本リーディング&ワークショップに参加してきました。
本を見るだけでなく、自分たちの手を動かすことができて良い気分転換になりました。作家の人と直接会ったり話したりできるのも、メッセならではの楽しみですね。
◾️アンティークブックメッセ
ブックフェアではさまざまな出版社の新作に数多く触れることができますが、アンティークブックのブースもかなりボリュームがあっておすすめです。
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メッセ会場を歩き疲れたら、各会場に設置されている軽食スタンドへ。ホットドッグやフライドポテト、カリーヴルストなどをはじめ、ポケ丼やハンガリーの揚げパン「ラーンゴシュ」、アイスクリームやケーキなどもありました。
こうしたスタンドはお祭りムードをさらに盛り上げてくれるので、いつもよりさらに美味しく感じました。
ちなみにライプツィヒ・ブックフェアのチケットは、前売りだと木・金・日曜日は大人1日22ユーロ、土曜日は大人29ユーロ。当日券(前売り+2ユーロ)のほか、木〜日の4日間通し券もあったので、滞在プランに合わせて選ぶと良さそうです。
個人的には、上記4つのブースを中心に回っただけでも大満足でしたが、マンガやアニメのコーナーもかなり大きく見応えがありそうでした。来年もぜひまた訪れたいと思います!
Leipziger Buchmesse
www.leipziger-buchmesse.de