【今週のドイツ語】Krisenmodus
2023年12月22日
先日、京都の清水寺で、今年の漢字『税』が発表されましたね。「今年の◯◯」などが発表されるようになると、ああまた1年が終わるのだなぁ、と実感するような気がします。自分にとって、この1年はどのような年だったのだろう、と振り返ってみるきっかけになる人もいるのではないでしょうか。
ドイツでも毎年、その年の人々の生活に最も大きな影響を与えた言葉が Wort des Jahres 「今年のことば」として選出されます。今日紹介するのは、先日発表された今年、2023年のことばです。
Krisenmodus
クリーゼンモードゥス
Krise(n) は「危機」（英語のcrisis ）、Modusは「モード」、「様式、方法」という意味ですので、直訳すると「危機モード」となります。
世相を反映する流行語とも言える「今年の言葉」は、残念ながらあまりポジティブな言葉ではありませんでした。
毎年選考を行うドイツ語協会は、選出理由として「気候変動、ロシア・ウクライナ戦争、エネルギー危機など、現在進行中の危機が克服されていないまま、中東戦争、インフレ、債務危機、そして教育危機などの新たな危機が次々と加わっている」とし、「『非常事態』はもはや恒久的な状態（通常）になってしまっている」と説明しています。
確かに世界情勢を思うと、ポジティブな話題は少なかったかもしれません。
来年こそは、何かポジティブな言葉が選ばれるような1年になると良いですね。
【今週のドイツ語】
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