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クリスマスマーケットめぐり2023

クリスマスマーケットめぐり2023

フローエヴァイナハテン!メリークリスマス!ドイツが一番輝くクリスマスシーズンもそろそろ終わりですね。今年訪れたクリスマスマーケットや各地で出会ったクリスマスのお菓子を振り返ってみたいと思います。

 

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2023年も残りわずかとなりました。みなさん楽しいクリスマスシーズンをお過ごしでしょうか。

私は毎年あちこちのクリスマスマーケットをまわるのが恒例行事となっているのですが、今年のクリスマス・マラソンもかなりな距離を移動しました。

 

しばらくの間滞在していた日本から、久しぶりにドイツへ戻って来たのは11月後半のこと。ミュンヘン空港に降り立った私を迎えてくれたのは、きらきら輝くクリスマスマーケット。まだ多くのクリスマスマーケットが始まる前だったので、嬉しいサプライズでした。

ミュンヘン空港前の広場。ドイツに降り立って最初の景色がクリスマスマーケットだなんて感激!



 

ミュンヘンから電車に乗ってまず向かったのはアウクスブルク。
世界遺産に登録されている世界最古の社会福祉住宅フッゲライで知られる町です。

アウクスブルクで準備中のクリスマスマーケット。



 

クリスマスマーケットは準備中でしたが、ご当地パン屋さんにはおいしそうなクリスマス菓子がずらり。この時期のドイツのパン屋さんは見ているだけでワクワクしますね。

パン屋さんに並ぶクリスマス菓子、レープクーヘン。



 

 

続いて訪れたのは、世界遺産の古都レーゲンスブルク。トゥルン&タクシス城で開かれるロマンチック・クリスマスマーケットへ。

トゥルン&タクシス城のロマンチック・クリスマスマーケット。その名のとおりとってもロマンチック!



中世にタイムトリップ気分を味わえる旧市街もクリスマスの雰囲気に包まれて、いつにも増してロマンチック。
レーゲンスブルクに行ったら、ドイツ最古のカフェやドイツ最古のソーセージ屋さんも見逃せません。

1686年オープンの「ドイツ最古のカフェ」のアドベントカレンダーの中には評判のチョコレートがつまっています。



 

 

そして、南のバイエルンから東のザクセンへ移動。クリスマスの工芸品やお菓子発祥の地であるザクセン地方では、伝統的な雰囲気のクリスマスマーケットが多くみられます。ドレスデンを拠点に、周辺の美しい町へも足をのばしました。

 

ドレスデンの聖母教会。外壁が白黒のパズルのようなのは、第二次世界大戦で瓦礫となった元の石をできるだけ使って忠実に再現されたため。



 

ドレスデン銘菓といえばシュトレン。ドレスデンの美術館が所蔵する名画が描かれたパッケージも。



 

 

ドレスデンからローカル電車に乗って、奇岩の絶景で知られるザクセンスイスへ。チェコとの国境付近に位置するエコの村、シュミルカを訪ねました。

 

ザクセンで最も美しい村といわれるシュミルカ。



 

続いて、小数民族ソルブ人が多く住むバウツェンへ。一時は吹雪いて前が見えないほどでしたが、雪化粧された旧市街はとても幻想的で、美しさに息をのみました。

ドイツ語とソルブ語が飛び交い、異国情緒漂うバウツェン。雪降る旧市街は幻想的でした。



 

ドレスデンを後にし、ゲーテ街道を西へ。
ゲーテが大学に通い、バッハが活躍した音楽の都ライプツィヒ。

活気あふれるライプツィヒのマルクト。広場ごとに多彩なクリスマスマーケットが開かれます。



 

ライプツィヒの後はドイツ鉄道ICEに乗って、一気にフランクフルトへ向かいました。
ドイツ最古級のクリスマスマーケットのひとつ、レーマー広場は貫禄の美しさ。木組みの家とメリーゴーランド、教会の塔に大きなクリスマスツリー(今年のツリーは「Sonny」という名前)の組合せは最強。何度訪れてもうっとりと夢心地になってしまいます。

フランクフルトのレーマー広場。名物のリンゴ酒をホットでいただけるのが楽しみ。



 

最後はフランクフルトから北上し、ライン川沿いの「欧州の日本」デュッセルドルフへ。
市庁舎が建つマルクト広場では、毎年おなじみの職人さんたちの実演販売中。

デュッセルドルフで一番人気。市庁舎前の伝統的なクリスマスマーケット。



 

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今期のクリスマスマーケットめぐりを駆け足で振り返ってみましたが、実際に駆け足になって移動していることも多くあります。とくに今年は悪天候に見舞われ、突然電車がなくなったり、寒さと疲れで意識が飛びそうになりながらの旅でした。

なぜそんなにしてまであちこちまわるのか?自分でも呆れてしまいますが、やっぱりドイツのクリスマスマーケットが好きだから。どんなに調子が悪くても、そこへ行けばむくむくと気分が上がる尊い存在。いわば「推し活」のようなものなのかもしれません。

アーティストや音楽、本、アニメ、ビールに唐揚げ……人によって推しも様々だと思いますが、人生を彩り、日々を生きる力となってくれる推しがたくさんあるといいですよね。
2023年も無事に推し活でしめくくれたことに感謝です。

なんだか話がそれてしまいましたが、本年も脱線しがちなブログにお付き合いくださりありがとうございました。
皆様どうぞ穏やかなクリスマスと新年をお迎えください。
2024年にまた元気でお会いできますように!

 

 

坪井由美子

日本では「食」に関する仕事に従事。商品開発やリサーチ、テレビ・ラジオへの情報提供及び出演、執筆などに携わる。テレビ東京『テレビチャンピオン・甘味王選手権』で3度優勝するなど食いしん坊ぶりを発揮。2003年よりドイツを拠点にフリーライターとして活動。共同通信、朝日新聞デジタル、NHK他で旅や食文化、最新トレンドなどについて執筆。近年は世界各地でプチ移住&プチ留学を体験しながら発信中。 総合情報サイト「オールアバウト」ドイツガイド担当 /ドイツ・ニュースダイジェスト」レシピ連載中 / 2020年秋『在欧手抜き料理帖』(まほろば社)出版

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坪井由美子