永遠のライバル!ドルトムント&シャルケのスタジアム見学
言わずと知れたサッカー大国のドイツ。2024年にドイツで開催される欧州選手権UEFA EURO 2024 を心待ちにしている方も多いことでしょう。会場として使われるシャルケとドルトムントのスタジアムを訪問してきました。グルメやミュージアムなどサッカーだけじゃない楽しみもいっぱいです。
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みなさん、サッカーはお好きですか?
私はドイツに行く前はサッカー(というよりスポーツ全般)にあまり縁がなかったのですが、ドイツに住むようになってその楽しさに目覚めました。ドイツにおけるサッカーとは、歴史的にも人々の熱狂ぶりにしても、スポーツを超えた大切な文化のひとつなのだと思わされます。
初めてブンデスリーガの試合をスタジアムで観戦した時の興奮は忘れられません。地元サポーターの熱い応援に、巨大なスタジアム全体が地面から揺れるような感覚。家族連れもいっぱいいて、子どもからお年寄りまで一緒になって楽しめるエンタメなのだなあと微笑ましくなりました。
ドイツのなかでも、ブンデスリーガの強豪チームが多く集まるのが西部ドイツ。特にエッセンを中心とするルール工業地帯には、石炭鉱業が盛んだった時代に労働者から発足したチームも多く、長年の熱狂的ファンに支えられています。
ルール地方の歴史的ライバルといえば、シャルケ04とボルシア・ドルトムント。両チームの対戦は「ルール・ダービー」や「レヴィア・ダービー」と呼ばれ、ドイツで最も盛り上がる対戦として有名です。わずか20kmしか離れていない2つのスタジアムを見学してきました。
まず訪れたのは、かつて炭鉱業で栄えたゲルゼンキルヒェンにあるシャルケ04。内田篤人選手や吉田麻也選手が所属していたので、日本でも名前が知られているチームですね。
ホームは、ドイツ初の屋根付きスタジアムや可動式のピッチを誇るフェルティンス・アレーナ。多くの国際試合で使用されているほか、コンサートなどサッカー以外のイベントも多く開催されています。できたての地ビールが飲めるのも楽しみです。
続いて訪ねたのがお隣のドルトムントのシグナル・イドゥナ・パルク。
かつて香川真司選手が活躍した強豪チームのホームです。イギリスでの選手生活を経た香川選手がドルトムントに再び帰ってきて、再デビュー戦で決めた伝説のゴールを目撃した私としては、個人的にも思い入れのあるスタジアム。あの時の体験は今思い出しても目頭が熱くなります。試合の素晴らしさにくわえてスタジアムに観客、すべてが一体となって、なんて美しいのだろう!と感動しました。
そして、先だってガイドツアーで初めてバックヤードを見学し、さらに親近感が増し増し。実際に選手が使っているロッカールームにおじゃましたり、ピッチに向かう通路を歩いたり、ベンチに座ったりして選手気分を味わいワクワク。スタジアムの一角にあるミュージアム「BORUSSEUM」も見ごたえがありました。
ドルトムントでは、中央駅前に2015年にオープンしたドイツ・サッカー博物館も見逃せません。ドイツサッカーの歴史がマルチメディアを駆使して紹介されていて、歴代の有名選手が使用したグッズやトロフィーなど、お宝級の展示が盛りだくさん。サッカーができるコートやゲームなど、子どもも大人も楽しめる仕掛けがいっぱいです。
ドイツのサッカー愛が肌で感じられるスタジアムや博物館。サッカーファンはもちろんのこと、サッカーの面白さがよく分からない、という人でも楽しめると思いますよ。EURO2024に合わせて訪ねてみるのもおすすめです!