【今週のドイツ語】auf der Matte stehen
日本の家は、それが一戸建てでもマンションでも、大抵はドアを開けると玄関に靴を脱ぐスペースがあり、(バリアフリーに設計していなければ)大抵は一段上がって家の中へ入るのが一般的だと思います。
対して、映画などでも見られるように欧米の家では土足だと言われていますよね。ではドイツの人は家で靴を脱ぐのか靴のまま過ごしているのか、というと、こう言ってはなんですが、人によります。実際、やはり外靴を履いたままなのは窮屈だから、ルームシューズに履き替える、つまり靴は脱ぐ、という人も少なくありません。それなら日本のように靴を脱ぐの文化なのか?と思えば、たとえば水道管の修理を依頼してみたり、大型家具を買って家に設置をお願いしたり、何らかの外部の人を家が家に来る場合、彼らは靴のまま家の中に入ってきます。ですので一概に靴を脱ぐとも土足文化とも言えません。
そんなドイツの家ですが、たとえ玄関で靴を脱ぐとしても、日本の家のようないわゆる「ここで靴をぬぎますよ」と一目瞭然でわかる区切られたスペースはありません。ドアを開けると、もう一歩目から家の中へ床が続いているのです。そのためなんとなくドア付近で靴を脱いで入る・・・もしくはそのまま家に入ることになります。だから?靴裏の汚れを落としてから家に入るため、家の玄関ドアの前(外の部分)に、玄関マットが敷かれている家が多いのです。
前置きが長くなりましたが、そんなマットにまつわる今日の表現はこちら。
auf der Matte stehen
アウフ デア マッテ シュテーエン
auf der Matte で「マットの上に」、stehenは「立つ」なので、直訳は「マットの上に立つ」となります。
これは、前述の玄関マットの上に立っているということなので、意味としては「(その場に準備ができた状態で)現れる 、いる」という意味です。
【今週のドイツ語】
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