【今週のドイツ語】rotsehen
色月間の7月。最後に紹介するのは
rotsehen
ロートゼーエン
です。
rotは「赤」、sehenは「見る」で、直訳すると「赤を見る」となりますが、これは話し言葉で「激怒する、キレる」という意味です。
この表現の由来は「闘牛」にあります。
イメージしやすいと思いますが、闘牛士が牛の前で赤い布をヒラヒラとさせると、牛が興奮して布に向かって突進してきますよね。そのため、「赤を見る」と興奮し、怒り狂うという意味で使われる様になったのです。
闘牛では、長らく牛は赤い色に反応して興奮状態になり、突進してくると考えられていました。しかし実際には、牛には赤という色は見えていないのだそうですね。牛は、目の前で布が「動く」ことに対して危険を感じ、実を守るために暴れて、突進しているのだそうです。
ちなみに rotsehen は分離動詞のため、実際に使う場合は ich sehe rot. Er sieht rot. などといった形になります。
例
Er sieht immer sehr schnell rot.
彼はいつもすぐキレる。
【今週のドイツ語】
またまた増刷決定!これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、このサイトで初期から連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
画像をクリック、または「ドイツのことば図鑑」で検索してみてね!