ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

マルタで出会ったおいしいドイツ

マルタで出会ったおいしいドイツ

こんにちは。ライターの坪井です。今回の美味しいドイツを伝え隊は、現在滞在中のマルタから、現地のドイツフード事情をお届けします。マルタで出会ったおいしいドイツ料理とは?

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マルタ生活が始まって約3か月。うちで自炊する時はドイツと変わらずごはん中心の手抜き和風料理がほとんどなのですが、外食事情はずいぶんと変わりました。やはり現地の食文化を知りたい気持ちが強いので、マルタの郷土料理を積極的に食べています。あと地理的にイタリア料理の影響が強く(マルタはシチリアの南に位置します)おいしいので、イタリアンレストランに行くことが多くなりました。

ドイツ料理はというと、こちらではほとんど見かけません。ドイツ人観光客や語学学校で英語を学ぶドイツの学生が大勢いるので需要はあると思うのですが…マルタでソーセージ屋台でもやろうかしら、なんて思っていたら、ありました。毎日バスで通る道沿いに、ドイツのファストフードらしきスタンドを2軒発見。気になりつつもなかなか行く機会がなかったのですが、マルタを去る日が近づいたある日、「ドイツのパリッとおいしいソーセージが食べたい!」という日本人の方に出会い、一緒に行ってみることに。

白&青のバイエルンの陶器型のフードスタンド



 

今風のフードトラック。青い空と海を背景に映えますね~



場所はマルタ一番のショッピング街、スリーマの海沿いにずっと続く遊歩道。2軒ある屋台のうち、今風のフードトラックに行ってみました。メニューは3種の焼きソーセージ(ビーフスモークソーセージ、焼きポークソーセージ、チキンソーセージ)とカリーヴルスト、シュニッツェルバーガー。自家製マヨネーズやカレーケチャップ、ドイツ風タルタルソースなどから好きなソースを選べます。ドイツのヴァイツェンビールとラドラー(レモネードで割ったビール)も用意されていました。

 

焼きソーセージのホットドック。トッピングは玉ねぎフライ



 

シュニッツェルバーガーは野菜もたっぷりでボリューミー



 

久しぶりの焼きソーセージ屋台に興奮してしまいました



注文してから焼いてくれるので、できたてアツアツ。パンも柔らかすぎず、パリッとしているドイツ風。本格的なドイツの焼きソーセージやシュニッツェルを地中海を眺めながら食べられるなんて、最高でした!

 

私はこの数か月、ドイツ料理が食べたくてしょうがない!と思うことはなかったのですが、ドイツから来た学生さんのなかには、ドイツパンを自分で作るために材料一式持参する人もいるのだとか。

 

マルタには、ドイツのディスカウントスーパーLが数店舗あり、安くて新鮮と地元の人にも大人気。ドイツで行きつけのスーパーを見つけた時は嬉しかったですが、マルタにある店舗の商品のほとんどはイタリア製で品揃えが随分違います。それでもパンコーナーにはブレーツェルや小型パンが数種類ありました。

ドイツ系スーパーにあるドイツパン



 

ドイツ系スーパーで買ったブレーツェル。対岸のヴァレッタを眺めながら



 

こんな感じでマルタではドイツ料理から遠ざかっていたので、もうすぐ思う存分食べられるのを楽しみにしています。そろそろシュパーゲルの季節も始まりますしね!今年もシュパ活に励みますよ~!

 

 

坪井由美子

日本では「食」に関する仕事に従事。商品開発やリサーチ、テレビ・ラジオへの情報提供及び出演、執筆などに携わる。テレビ東京『テレビチャンピオン・甘味王選手権』で3度優勝するなど食いしん坊ぶりを発揮。2003年よりドイツに拠点を移しフリーライターとして活動。旅や食文化、最新トレンドなどリアルなドイツ事情を新聞、雑誌、ウェブメディアで発信。 総合情報サイト「オールアバウト」ドイツガイド担当 / ドイツ発フリーペーパー「ドイツ・ニュースダイジェスト」で『食いしん坊のための簡単おいしいレシピ ~Locker! & Lecker!~』連載中/2020年秋『在欧手抜き料理帖』(まほろば社)出版

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坪井由美子