おもちゃ持ち込みに寛容なドイツ〜子どもと動物が並ぶ保育園のお迎え?〜
はじめまして。tomomiです。
南ドイツにある、人口約4600人の小さな町で暮らしています。
ドイツ生活もあっという間に5年半になりました。
インスタグラムではドイツ生活でのささいな出来事や、日常で使うドイツ語をイラストと一緒に紹介しています。
Instagram(https://www.instagram.com/tomomi.ger)
ドイツ人の夫であるオットー、長男かーくん(4歳)、次男いっくん(2歳)との
決して華やかではないけれど、どこかほっこりするような、ゆるいリアルなドイツ生活をお伝えしていきたいと思います。
いっくんの大事な相棒
2歳半のいっくんには、大事な相棒テディ君がいます。
スヌーピーで有名な「ピーナッツ」に登場するライナス君の毛布のように、
どこかへお出かけするときも寝る時もいつも一緒です。
ドイツ語でこのような動物のぬいぐるみのことをKuscheltier(クッシェルティア)と言います。
Kuscheln (優しく抱きしめる、スリスリする) + tier (動物)。
スリスリする動物。
まさにいっくんにとってのテディ君。
私はこの単語がなんだかすきです。
おもちゃの持ち込みに寛容なドイツの保育園
いっくんは午前中だけ近所の保育園に通っています。
もちろんテディ君も一緒です。
当初、私はおもちゃやぬいぐるみを保育園に持っていっていいものかわからず確認しようと思っていると、
先生たちは「テディベアと一緒に来たの?」と笑顔で迎え入れてくれました。
踏切のおもちゃを持っていくと
「今日は踏切持ってきたのー?かっこいいねえ!!」
お気に入りの信号の絵本を持っていくと
「お、今日は信号?後で見せて♪」
と何も気にしていない様子。
日本の保育園や幼稚園では、ケンカや紛失などを避けるためにおもちゃなどを自宅から持ってくるのは禁止してるところがほとんどなんじゃないかなという印象です。
いっくんにとってテディ君はとても大切な存在。
一緒に登園させてもらえて私としてはとてもありがたい・・・
今まで何か決まりを言われたことはありませんが、
壊れやすいものや、小さすぎるものは持って行かないように気をつけています。
子どもと動物が並ぶお迎え
お昼過ぎ、いっくんを迎えに行くと、子どもたちがそれぞれのKuscheltier(クッシェルティア)をリュックサックに挟んでママやパパを待って並んでいます。
お昼寝が終わってまだ少しぼーっとしている子どもたちとリュックに挟まれた色んな動物たち。
その光景がなんとも可愛くて、毎回ついニヤニヤしてしまいます。
かーくん(4歳)の通う幼稚園では
去年3月にドイツ南西のど田舎から、現在住んでいる街に引っ越してきた私たち。
かーくんは村の小さな幼稚園から今の幼稚園へ転園しました。
以前通っていた幼稚園も現在通っている幼稚園も、原則おもちゃの持ち込みは禁止。
ですが月に1、2回程度、Spielzeugtag (シュピールツォイクターグ)という日があります。
直訳すると「おもちゃの日」。
その日だけは、子どもたちは好きなおもちゃを一つだけ家から持って行っていいことになっています。
もちろん子どもたちはその日が大好き。
かーくんはSpielzeugtag (シュピールツォイクターグ) の日の朝は、あーでもないこーでもないと真剣に何を持っていくか悩んでいます。
当日、みんな何を持ってきてるのかなー?と少し教室を眺めてみると、
女の子はぽぽちゃんのような赤ちゃんの人形、
男の子は車やショベルカーなどを持ってきてる子が多くいました。
転園時、幼稚園からは「Spielzeugtag (シュピールツォイクターグ)は一人一個まで家のおもちゃを持ってきていいことになっています」とだけ伝えられ、
どんなものはダメなど細かい指定は全くありませんでした。
びっくりするほどざっくり。(笑)
先日、登園時に隣のクラスに通うご近所のA君とパパを見かけました。
「おはようー」と挨拶していると
パパの手には大きなカバンに入ったどでかいおもちゃが。
その日はAくんのクラスはSpielzeugtag (シュピールツォイクターグ)だったらしく、
バッグの中には3階建てになっているミニカー用のエレベーター付き立体駐車場が入っていました。
満面の笑みのパパが教室の前に着いた瞬間、3、4人の子どもたちが目をキラキラさせながらおもちゃの周りを囲います。
みんな喧嘩にならないのかな?あんなに大きいおもちゃ持っていっていいなんてすごい…とおもちゃを眺めながら思ってしまう日本人の私。
でも今のところはSpielzeugtag (シュピールツォイクターグ)でトラブルになったのを聞いたことがありません。
もちろんおもちゃの持ち込みが一切禁止されているドイツの保育園や幼稚園もあると思います。
ドイツ在住の友人の娘さんが通っている幼稚園ではコロナ以降Spielzeugtag (シュピールツォイクターグ)がなくなってしまったと言っていました。
もしテディ君と登園できなくなってしまったら、いっくんはきっと毎朝号泣なのでできればこのままであってほしいです・・・。
生まれ育ったのは日本だけど、妊娠・出産・子育てをドイツでしかしたことがない私。
自分が気づいていない日本との違いがまだまだあるかもしれません。