HOME/Culture/日独ハーフの視点/コール元首相の好物とは・・・?
日独ハーフの視点 Daily Life Pick Up

コール元首相の好物とは・・・?

今回もまたミュンヘンのPfälzer Residenz Weinstube München のお話です。

入り口はこんな感じです。

 

前回はここがBrotzeitにうってつけの場所であることを書きましたが・・・もちろんBrotzeitだけではなくガッツリ食べることもできます。

 

おススメは・・・やっぱりSaumagenです!

 

そうです、Saumagenはラインラント=プファルツ州の郷土料理で、あのコール元首相の好物としても有名です。この料理をこよなく愛したコール元首相はあのゴルバチョフ元大領領にもこのSaumagenでおもてなしをしたのだとか。

 

Saumagenは、その名の通り、「豚の胃袋」に豚のひき肉、角切りされたジャガイモ、タマネギなどの野菜、ハーブ、スパイスを詰め、2時間半ほど弱火で茹でます。Pfälzer Residenz Weinstube MünchenのSaumagenはこんな感じです。↓メニューをご覧ください。

 

上記のメニューのPfälzer Klassikerのすぐ下に書いているのがOriginal Saumagen – gebraten oder gebrüht – mit Weinkraut です。

Saumagenについては料理自体そして見た目をグロテスクだと言う人もいますが、弟も私もSaumagenは大好きで、Pfälzer Residenz Weinstube Münchenに行くと、やっぱりこれを頼んじゃいます。

 

Weinstubeというぐらいですから、ここはワインが豊富ですが、もちろん絶対にワインを頼まなければいけないということはありません。私はお水を頼むこともあります。注文の際にお店の人に「え・・・(お酒を)飲まないの?(^_-)」なんてツッコミが入ったりしますが、そういうコミュニケーションもまた楽しいです。

 

ドイツのレストランやお食事処で楽しいのは「コースター」ですね。子供の頃はよくこのコースターで遊んでました。(父親から教えてもらった、コースターをテーブルの端っこに半分だけはみ出るように置いて、コースターをひっくり返す遊びです。汗)

 

写真のようにコースターには、お店の人のメモも書いてあったりします(笑)こういう地元の庶民的な場所はやっぱりホッとしますね。

 

皆さんももしミュンヘンに行かれる機会がありましたら、バイエルン料理もいいんですけど、ぜひ「バイエルンの中のプファルツの文化」にも目を向けてみてください。コール元首相が愛したSaumagen、おススメですよ!

 

サンドラ・ヘフェリン

著者紹介

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

Category カテゴリ

Archive アーカイブ

Mail Magazine

ドイツの最新情報を配信!

メールマガジンに登録