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【今週のドイツ語】Kröten schlucken

【今週のドイツ語】Kröten schlucken

今年は春の訪れがいつもよりだいぶ早いようです。あっという間に桜は満開になり、もう少ししたらオタマジャクシもいつもより早く大人になったりして。春の風物詩、カエルたちの大合唱が聞こえてきそうですね。カエルと言っても、小さくてかわいい黄緑色のアマガエルから、大きな石のようにデンと構えたヒキガエルなどいろいろですが…。 

ヒキガエルはドイツ語でKröteクレーテと言います。 

このKröteを使った慣用句に、こんなものがあるんです。 

Kröten schlucken 

クレーテン シュルッケン 

Kröten は先に説明した Kröte ヒキガエルの複数形。schlucken は「のみ込む」なので、 Kröten schlucken で「ヒキガエルをのみ込む」。あの大きなヒキガエルをのみ込む…!?! 想像しただけでぶるぶるっと震えがきそう。 

そうなんです。ヒキガエルには悪いのですが、その名前は嫌なことの代名詞として使われ、それをのみ込むのですから、この慣用句の意味は「嫌なことをのみ込む、がまんしてしぶしぶ受け入れる」という意味になるのです。 

 

Bei der Arbeit muss man manchmal auch Kröten schlucken. 

仕事では、時には嫌なことでも受け入れなければならないことがあります。 

 

ドイツ語で他にカエルを表す言葉に Frosch フロッシュがあります。Kröte が大型で脚が短くのしのし歩くのに対して、Frosch は小型で、長い後脚で大きくジャンプします。アマガエルは Laubfrosch ラウプフロッシュ。Laub は「木の葉」の意味で、葉っぱ色の保護色で木の葉の間に上手に隠れることができるため、この名前が付いたということです。 

  

 

Text by Kumiko Katayama 

 

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