【今週のドイツ語】Wissen, wie der Hase läuft
今年はうさぎ年。日本同様、ドイツでもいろいろなお話やことわざに登場する身近な動物です。今週のドイツ語は、そんなうさぎを使った言い回しをご紹介します。
Wissen, wie der Hase läuft
ヴィッセン、ヴィー デア ハーゼ ロイフト
wissenは「知っている」、wie は「どのように」、der Haseは「うさぎ」、läuft は、動詞laufen「走る」が変化したものです。この文全体では「うさぎがどのように走るか知っている」。うさぎの走り方を知っているとは、どういう意味なのでしょうか。
この慣用句は「(ことがどのように進むか)よく分かっている」ということを表しています。例えば、仕事がどのように進んでいくか分かっている、今後どのような展開になるか正しく予測できる、というような意味で使われます。
なぜうさぎの走り方を知っているのが、このような意味になるのでしょうか。
この慣用句は、もとは猟師が使っていた表現とされています。うさぎは逃げるときに、不規則にジグザグに曲がりながら、つかまらないように走るのだそうです。でも、うさぎの習性を良く知っている猟師は、そんな動きに惑わされずに、うさぎの逃げる先を的確に予測することから、こうした表現が生まれたと言われています。
敏捷なうさぎもさることながら、経験豊かな猟師さんにもあやかって、今年は目標にしっかり狙いを定めて、軽やかにステップアップしていけたらいいですね。
Text by Kumiko Katayama
【今週のドイツ語】
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