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【今週のドイツ語】Süßholz raspeln

©Miwako Kamo

【今週のドイツ語】Süßholz raspeln

みなさんは、リコリスというお菓子を知っていますか?甘くて独特の香りがするリコリス、ドイツ語ではLakritzラクリッツと言いますが、Süßholzズュースホルツという植物のエキスが使われています。日本ではカンゾウ(甘草)と呼ばれるこの植物の甘さは、サトウキビの糖よりも数十倍強くて、昔から甘味料として使われていたそうです。

今日ご紹介するドイツ語表現は、このSüßholzを使ったものです。

Süßholz raspeln

ズュースホルツ ラスペルン

Süßholzは、直訳するとsüßが「甘い」で Holzが「木、木材」なので 「甘い木」となり、日本語の「甘草=甘い草」と木と草の違いはあれ、似たような名前となっています。raspelnは「削る」、「(おろし金で)おろす」という意味で、そのまま訳すと「甘草を削る」となります。実際に、甘草から甘味を取るのに、硬い茎のように見える根の部分を細かく削っていたことから、甘い言葉を使って「ご機嫌を取る」「おべっかを使う・お世辞を言う」ことを、このように言うようになったのだそうです。

甘いか甘くないかの違いはありますが、日本語の「ごまをする」にちょっと似ていますね。

Süßholzのエキスを使い、香り付けにアニスを入れた黒い渦巻型のLakritz、見たことがある人もいるかもしれませんね。好きな人は本当にハマるみたいですよ。渦巻だけではなく、黒猫型や、カラフルな色の甘い層に黒い部分が挟まれているものなど、いろいろあるので、ドイツへ行ったら是非探してみてくださいね。あなたもハマるかも。

©dpa



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Text by Kumiko Katayama 

  

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