ドイツの日本!?デュッセルドルフの日本祭りとおすすめグルメ
先日3年ぶりとなる盛大な日本祭りが開催されたドイツ西部の町デュッセルドルフは、世界でも屈指の日本人街で有名です。ご当地ビールやおすすめのストリートフード、絶品のスイーツや日本食まで、「欧州の日本」で味わいたいとっておきグルメをご紹介します。
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NRW州の州都である商業都市、デュッセルドルフ。有名な観光地というわけではないので、日本ではサッカーファンなど一部をのぞいてはあまり知られていないと思いますが、「ライン川沿いで一番美しい町」「小パリ(ナポレオンが整備したとされる街並み)」とも讃えられ、どこか洗練された雰囲気が漂う町です。
そしてなんといっても、この町を有名にしているのは欧州随一の日本人街。我々在欧邦人の間では、デュッセル(と日本人は略して呼ぶ)といえば「プチ一時帰国気分が味わえる町」としてその名を轟かせています。
日本人街の中心となるインマーマン通り周辺には、日本食材スーパーにパン屋さん、書店、美容院などなど、あらゆるジャンルの日系のお店がずらり。飲食店もラーメンやお寿司はもちろんのこと、焼き鳥に手打ちそば、モツ鍋やレバ刺しが食べられるレストランまであるんです。昨年の冬にはとうとう「インマーマン通り」と日本語で書かれた標識まで登場し話題になりました。
デュッセルドルフでは、毎年5月頃には盛大な日本祭り「日本デー(ドイツ語でヤーパンターク)」が開催され、国内外から約70万人もの人が集まります。このイベントは世界最大級のコスプレ祭りとしても有名で、ライン川沿いの遊歩道がアニメや漫画のキャラクターに扮した人々で埋め尽くされる景色は圧巻。今年は3年ぶりに開催され、久しぶりに本格的なお祭り気分を楽しめました。
会場のすぐそばの旧市街には「世界一長いカウンター」と異名を持つほど飲み屋さんが多いエリアがあります。ここに来たら飲まずに帰れないのが褐色の地ビール「アルトビア」。旧市街には醸造所兼居酒屋が何軒かあるので飲み比べてみるのも楽しいですよ。
このあたりは気軽なストリートフードのお店も多く、焼きソーセージやポメス(フライドポテト)、ケバブにピザなどよりどりみどり。ドイツのファストフードは安くて美味しいので、こちらではめったに大手チェーン店に行かなくなりました。
ソーセージも捨てがたいけれど、デュッセルでの私のいちおしは焼き豚バーガー。店頭でぐるぐる焼かれた豚肉をスライスしてパンに挟んでくれるのですが、これが外側は香ばしく中はジューシーでとっても美味しいのです。
最後に、食べ忘れてはならないスイーツをご紹介。デュッセルには国外でも評価の高い有名なコンディトライがありまして、とくに看板商品となっているチョコレート、シャンパントリュフが絶品なのです。ここでは店名は掲載できませんが、現地では誰もが知ってる名店なのできっとすぐに分かるはず。機会がありましたらぜひお試しください。お土産にもおすすめです。