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【今週のドイツ語】Dorn im Auge sein

©Miwako Kamo

【今週のドイツ語】Dorn im Auge sein

家の近くのバラの花壇で赤やピンクのバラが咲き誇り、毎朝眺めて楽しんでいましたが、そんな季節もそろそろ終わり。また来年楽しませてくれるかな。バラと言えばトゲ。なぜ、きれいなバラにはトゲがあるのか…永遠のテーマですね。

今日のドイツ語慣用句は、「トゲ」を使った表現です。

Dorn im Auge sein

ドルン イム アウゲ ザイン

Dornというのがドイツ語のトゲです。im Auge は「目の中」…目の中のトゲ!?! たまらなく痛そうですね。どういう意味か、なんとなく想像がつくでしょうか。

「目の中のトゲ」は、目ざわりな、しゃくにさわる相手のこと。日本語で言うなら「目の上のこぶ」がピッタリですね。でも、そう考えると、日本語の表現のなんと穏やかなことか。目の中にトゲが入るぐらいなら、目の上にたんこぶができた方がよほど耐えられると思ってしまいますがどうなんでしょう。

Dornという言葉はほかにも、皆さんが良く知っているところで使われているんですよ。

グリム童話の「いばら姫」は Dornröschen(ドルンレースヒェン)。トゲ Dorn と小さいかわいいバラ Röschen(レースヒェン)を組み合わせた名前です。また、Dornbeere (ドルンベーレ)は、これから旬を迎えるブラックベリー Brombeere(ブロンベーレ)の別名でもあります。トゲのあるベリー Beere だからこう呼ぶんですね。

バラが終わって、ベリーが実って、まだまだトゲの季節は続くということですね。そんなトゲなら大歓迎です。

Text by Kumiko Katayama

 

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