ドイツの自転車交通事情
今回はドイツの自転車交通事情について書いていきます。
いきなりですが、ドイツの道路は自転車にとって凄く走りやすいです。
人の理解もあるので信号では車道に 車>自転車>車 という感じで信号待ちしてるのは普通の光景です。
路肩にはスペースを確保してあることが多かったり、農道は車も通らないので多くの人が自転車に乗って移動しているのを見かけます。
そしてサイクリストがドイツで感動するのはここから!
まず森の中や街中には自転車のマークの標識と行き先を表示した標識が立っていて、一見森の中だと迷いそうですが、この標識通りに走ると間違いなく目的の街に着けるので迷う心配もありません。
街中では自転車専用道路がマーキングしてあり、車からの幅寄せやクラクションを鳴らされることもありません。
先日自宅からフランクフルトのMitteの友人宅までサイクリングした時には、ひたすら自転車道でストレスフリーでした。
自転車道路というと狭そうに感じますが、写真のように車の車線1車線を完全に自転車専用に変えてあり、かなり広くスペースを確保してあるのでまさに自転車天国です。
天国とは言ってももちろん信号や一時停止、横断歩道での歩行者絶対優先、信号のない交差点での右側優先の交通ルールは車と同じなので守る必要があります。
自転車道でのスピード制限は最高で30kmh、電動じゃない自転車で制限速度オーバーするのは至難の業です。
工事で専用道路が塞がっている場合でも、テンポラリーの迂回路がマーキングしてあるので、車道に出る必要もありません。
当たり前ですが、自転車でアオトバーンは侵入禁止です。
今年あたりから車で自転車を追い越す場合は1、5メートル自転車と距離を置くことが決まりました。
自転車道に駐車すると50〜100ユーロの罰金と、違反ポイントが1点加算されます。
なのでDHL等の配送業者は自転車道を避けて車道に駐車しています。
私がドイツに来た15年前はここまで整備されていませんでしたが、最近の電動自転車や電動ローラーの普及、国を上げてのCO2削減対策で、自転車や公共交通機関をみんなが使いやすいような政策をとってくれてるのだと思います。
納税者としてはこういう見えるところに税金が使われているのを感じると、ドイツの所得税率は高いですが納得です。
余談ですが、よほどディーゼル車を排除したいのか、最近ではガソリンよりディーゼルの方が高額になってたりと、あからさまになってきています。