【今週のドイツ語】den Kopf verlieren
あっ、定期忘れた!
お弁当、キッチンカウンターに置きっぱなし!
えっ、今日ドイツ語のテストあるなんて聞いてない!
朝からばたばた大騒ぎ。そんな経験ありませんか?
うっかり忘れ物をしたり、想定外のことが起こったりすると、慌ててパニックになったり、そのうちわけが分からなくなって、おかしな行動に出てしまったり。
そんな状態を表すのに、ドイツ語には、
den Kopf verlieren
デン コプフ フェアリーレン
という言い方があります。
Kopfコプフ は「頭」、verlierenフェアリーレン は「なくす、失う」なので、そのまま訳すと「頭をなくす」となりますが…。
本当に頭がすぽっと抜けてどこかへ行ってしまうわけではなく、Kopfはここでは判断力や思考力など知的な能力を表しています。だから「頭を失う」=「理性を失う」「分別を失う」「うろたえて変なことをしてしまう」という意味になるのです。
何か予期せぬことや大変なことが起こったとしても、「頭をなくさない」ように、まずは深呼吸をして、落ち着いて対処できるようになりたいですね。ドイツ語のテストのように特別大事な時には、忘れて慌てる前に、カレンダーに大きな黒赤金の印をつけて、ぜひぜひしっかり準備して臨んでくださいね。
Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
画像をクリック、または「ドイツのことば図鑑」で検索してみてね!