【今週のドイツ語】wie die Made im Speck leben
wie die Made im Speck leben
ヴィー ディー マーデ イム シュペック レーベン
日ごとに暖かくなってきて、桜のつぼみがもうすぐほころびそう。啓蟄が過ぎて大分経つので、冬の間どこかに隠れていた虫たちも活発に動き出しているでしょうね。そこで今日は、虫にちなんだドイツ語のおもしろい表現を取り上げてみましょう。
wie die Made im Speck leben
ヴィー ディー マーデ イム シュペック レーベン
Madeは「ウジ虫」、Speckは「ベーコン」。wieは「~のように」、lebenはここでは「暮らす」という意味です。直訳すると「ベーコンの中のウジ虫のように暮らす」となるのですが…えっ、いったいどんな暮らし?
人間の立場から想像するとちょっと衝撃ですが、かわいいウジ虫の気持ちになって考えてみてくださいね。小さなウジが大きなベーコンのかたまりを独り占めして、ぬくぬく安泰に暮らしている様子、なんだかとっても満ち足りていそう。住んでいるおうちが丸ごとおいしいご馳走で、いくら食べても食べきれないという極楽みたいな環境です。
ベーコンの中のウジ虫のように暮らすとは「ぜいたくな暮らしをする」という意味なんです。豪邸に住み、高級車を乗り回し、毎日ごちそう三昧…かどうかわかりませんが、そんな暮らしをしていそうな人には
Du lebst wie die Made im Speck!
「きみ、いい暮らししてるなあ」
とやっかみ半分で言ってみたくなるのは私だけ?
虫を使ったちょっと変わった表現、良かったら使ってみてくださいね。
Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
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