ドイツ生まれの理論物理学者アルベルト・アインシュタイン（Albert Einstein）が来日して今年で100年ということで、ドイツ大使館は外壁に「来日100周年記念 –アインシュタインの日本講演旅行－ 100 Jahre Einstein-Reise in Japan」と題してウォールマンガ・アーティストの内田慎之介さんが描いた7枚の絵を展示。

そのうちの1枚は先日内田さんがライブペイントして完成させたんだ。

ライブペイント完成♪ヴンダバー♡ニャう=^_^= https://t.co/kKNgW30tWd pic.twitter.com/ZHCsqNFvfe

— miau!（ドイツ大使館居候ネコ） (@neko_blog) January 17, 2022

絵と一緒に掲載されてる説明文を見ながら作品を順番に鑑賞してみましょう！（敬称略）

出版社「改造社」の招待でアインシュタインは1922年（大正11年）11月17日に妻のエルザとともに神戸港に到着。モチロン当時の移動手段は飛行機ではなく船。
ここでざっとアインシュタインの日本滞在スケジュールをWikipediaでみてみると・・・

11月17日　神戸港着　→　京都へ
11月18日　東京へ
11月19日　慶應大学で講演
11月20日　小石川植物園で歓迎会、明治座で芝居見物
11月24日　神田青年会館で講演
11月25日～12月1日　東京帝国大学で講演
12月2日　東京高等工業学校訪問　→　仙台へ、東北帝国大学訪問
12月3日　仙台市公会堂で講演　→　松島へ、瑞巌寺見学、仙台へ戻り土井晩翠と面会
12月4日　日光へ
12月6日　東京へ
12月7日　名古屋へ
12月8日　名古屋国技館で講演
12月10日　京都市公会堂で講演
12月11日　大阪中央公会堂で講演
12月13日　神戸基督教青年会館で講演
12月17日　奈良へ
12月20日　宮島へ
12月23日　門司へ
12月24日　博多へ、福岡市大博劇場で講演
12月25日　九州帝国大学訪問、博多見物、門司へ、門司YMCAのクリスマスパーティで「アヴェ・マリア」をヴァイオリンで演奏♪
12月27日　関門海峡、下関見物
12月28日　送別会
12月29日　門司港より離日

ひゃ～、超過密スケジュール！

最初の絵からみてみると・・・



「アインシュタイン博士にノーベル賞金を授興」とあるように、ノーベル賞の発表がアインシュタインが船で移動中に行われたので、当時は超熱狂的な歓迎ぶりだったみたい！
バイオリンを持った男性は、当時ベルリンに留学していた「スズキ・メソード」で有名な鈴木鎮一で、アインシュタインが日本人を知るきっかけとなった人物ニャんだ。



多忙な講演の合間を縫って歌舞伎などの日本文化、そして和食を堪能！



描かれていないけど仙台では『荒城の月』を作詞した土井晩翠と会ってるんだ！



送別会で見た「どじょうすくい」は印象に残ったみたい♪



アインシュタインはヴァイオリンの他にピアノも弾けたんだ♪
床に座るアインシュタインの表情がキツソウ・・・=^_^;=
右上のスキンヘッドの男性はアインシュタインが来日途中の船上で腹痛を起こした時に診察したことがきっかけで知り合った医師の三宅速（はやり）。



最後の絵に描かれているアインシュタインと談笑する男性は、当時のドイツ大使館の晩餐会よりも心地よかったという送別会を開いた山本実彦（さねひこ）。
山本はアインシュタインを招いた出版社「改造社」の創業者。

コロナウイルスがおさまったら、みなさんぜひ見に来てニャ=^_^=

(20. Januar 2022)

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