【今週のドイツ語】Rentnerporsche
Rentnerporsche
レントナーポルシェ
日本では人生100年時代なんて言われていますが、ドイツでも、仕事をリタイアした後、さらに充実した人生をどのように送るかが問われています。加齢とともに体の機能が少しずつ衰えていくのは自然なことですが、それを補助してくれる器具もいろいろと開発されています。ユニバーサルデザインの考え方が浸透しつつあり、誰にとっても使いやすい道具も増えているのではないでしょうか。
今週のドイツ語は、アクティブな高齢者の活動を支える”カッコいいギア”をご紹介しましょう。
Rentnerporshe レントナーポルシェ
Rentnerは「年金受給者」。Renteレンテが「年金」で、最後のeを取って-nerを付けることで、それを受けている人という意味になります。
Porscheは、言わずと知れたドイツの名車、ポルシェ。
両方あわせて「年金受給者のポルシェ」、「おじいちゃん・おばあちゃんのポルシェ」です。
真っ赤なポルシェに乗って風を切るおばあちゃんとか、ポルシェのSUVからゆったり下り立ってサングラスを外す余裕のおじいちゃんとか想像するかもしれませんが、この言葉が意味するところはちょっと違います。日本では歩行車やシルバーカーなどと呼ぶことが多いようですが、車の付いた歩行補助器をちょっと冗談めかしてこう呼ぶのです。
「歩行車」というより「ポルシェ」と呼んだ方が断然カッコいいし、これからの時代に必要な茶目っ気かもしれませんね。買い物の時に買ったものを入れる部分が付いていて、これなら駐車場の心配もいらないし、スポーツ仕様の本物のポルシェよりたくさん物を運べるかも。
最近ではスタイリッシュなデザインも増え、本家ポルシェのデザインスタジオとコラボしたものもあるそうですよ。文字通り「おじいちゃん・おばあちゃんのポルシェ」ですね。
©ドイツ大使館 / Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
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