【今週のドイツ語】Jacke wie Hose sein
Jacke wie Hose sein
ヤッケ ヴィー ホーゼ ザイン
皆さん、「洋服」と聞いて、どんなアイテムを思い浮かべますか?
トップスならセーターやブラウス、アウターならジャケットにコート、ボトムスだったらスカートにズボン…今どきズボンなんて言わない?パンツかな?どっちでもいい?
今週はそんな洋服アイテムを使ったドイツ語表現を取り上げてみましょう。
Jacke wie Hose sein ヤッケ ヴィー ホーゼ ザイン
Jackeは「ジャケット、上着」、Hoseは「ズボン、パンツ」、wieは「~のように、~と同じ」。seinは英語のbe動詞に当たるものです。これを最初から訳すと「ジャケットもズボンも同じ」になります。
またまた謎の慣用句。どんな時に使うのでしょう。
例えば
Möchtest Du heute Abend Pizza essen oder lieber Kebab?
-Das ist mir Jacke wie Hose.
「今日の夜、ビザ食べたい?それともケバブの方がいい?」
-「ジャケットでもズボンでも」=「どっちでもいいよ」
「ジャケットでもズボンでも」が「どっちでもいい」という意味になるのです。ぜんぜんどっちでもよくないように思うのですが。絵本に出てくる「しゃつをはいたらどうなる?」「ぱんつをきたらどうなる?」というシーン* を思い出してしまいました…。
なぜこんな言い方をするようになったのでしょう。
話は17世紀ごろまでさかのぼります。それまで、上着とズボンは別々の素材で作られるのが一般的だったのですが、上下そろいの布地で作った服がこの頃に広がり始め、その時の仕立て屋の売り文句が “Jacke wie Hose”「(素材は)上着もズボンも同じ」だったとか。そこから派生して「どちらも同じ」「どっちでも」という意味が生まれたのだそうです。
この表現、割とくだけた言い方なので、どんな時でも使えるわけではありませんが、学生同士、友達同士ならOK!皆さんもどんどん使ってみてくださいね。
秋も深まり、暖かいセーターやコートがそろそろ恋しくなってくるころ。週末はふんわりセーターでお出かけ?それともお気に入りのコート?どっちでもいい?
*『どうすればいいのかな? くまくんの絵本』 わたなべしげお ぶん, おおともやすお え 福音館書店, 1980
ドイツ語版:Jetzt ziehe ich mich selber an (Bruno der Bär) von Shigeo Watanabe ; illustriert von Yasuo Ohtomo, Carlsen Verlag
©ドイツ大使館 / Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
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