【今週のドイツ語】Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm
Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm
デア アプフェル フェルト ニヒト ヴァイト フォム シュタム
秋も深まり、りんごがおいしい季節になりました。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」なんて言われるぐらいヘルシーなりんご。朝ごはんの時に食べると、一日気分よく過ごせそう。
今日、11月5日の「いい(11)りんご(5)の日」にちなんで、りんごを使ったドイツ語表現をご紹介しましょう。
Der Apfel fällt nicht weit vom Stamm. デア アプフェル フェルト ニヒト ヴァイト フォム シュタム
Apfelは「りんご」、男性名詞なので男性の定冠詞derが付いています。fälltは「落ちる」、weitは「遠い」ですが、その前に否定のnichtがあります。vom Stammは「木の幹(Stamm)から」ということで、最初から訳すと「りんごは幹から離れたところには落ちない」。これってどんな意味があるのでしょうか。
幹をお父さんやお母さん、りんごを子どもと考えてみると、なんとなく想像できるのではないでしょうか。幹(親)から遠くないところに落ちるりんご(子)。子どもは親からそう遠くないところに着地する、子どもはやっぱり親に似る。
親子がよく似ていたり、子どもが親と同じ趣味を持ったり同じ職業に就いたりというときに、「やっぱり親子だね。りんごは幹から遠くないところに落ちるんだね」なんて言ったりします。日本だったら「やっぱりカエルの子はカエルだね」と言うところですね。
なぜこんな言い回しが生まれたのかははっきりしませんが、ドイツで最もよく食べられているくだものがりんごだということ考えると、身近なくだものを使った例えが生まれるのは自然なことかもしれません。生でシャキシャキはもちろん、これからクリスマスに向けて、シナモンを効かせバニラソースをたっぷりかけた焼きりんごも定番です!…すみません、ちょっと気が早すぎました。
©ドイツ大使館 / Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
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