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【今週のドイツ語】platt wie eine Flunder

【今週のドイツ語】platt wie eine Flunder

platt wie eine Flunder
プラット ヴィー アイネ フルンダー

世界的に人気が高まっているお寿司。ドイツでも、あちこちでお寿司屋さんを見かけるようになりました。巻きずしや押しずし、いろいろあるけれど、やっぱり新鮮な魚をネタにした握りは最高!皆さんはどんな寿司ネタが好きですか?

国際寿司の日にちなんで、今週のドイツ語は魚が登場する慣用句をご用意しました。

 

Platt wie eine Flunder プラット ヴィー アイネ フルンダー

platt は「平たい」、wieは「~のように」。Flunder(女性名詞なのでdie/eine Flunderです)は今日の主役のお魚です。平らでぺっちゃんこな魚と言えば?そう、この魚、カレイの一種で、最初から訳すと「カレイのように平たい」。人でもものでも、何か本当に平べったいことを表すときに、この表現が使えます。

例えば、家でかくれんぼをしていて、ベッドの下でplatt wie eine Flunderの状態になっていたら「カレイみたいに平べったくなって」隠れていた、ということです。後で食べようと思ってメロンパンをカバンに入れておいたのに、うっかりその上に座ってしまったら、大事なメロンパンがplatt wie eine Flunder「メロンパンならぬカレイパン」…大変失礼いたしました。

そのほか「疲れ果ててしまった」という時にも、こういう言い方をすることがあります。仕事でトラブルがあって、Ich bin platt wie eine Flunder.「もうカレイみたいにぺっちゃんこ」と言ったら、疲れてもうダメ、という意味なので、ご家族やパートナーの方、やさしくしてあげてね。

「左ヒラメの右カレイ」と日本で言うように、顔が左を向いているのがヒラメ、右向きがカレイですが、Flunderの場合はちょっと厄介で、2対1ぐらいの割合で右向きと左向きがいるのだとか。気まぐれですね。

ついでに言うと、ドイツの小説家、ギュンター・グラスの小説『der Butt(デア・ブット)』の邦題は『ひらめ』で、グリム童話の『die Scholle(ディー・ショレ)』は『かれい』。die Flunderとはまた別の種類のカレイです。北海やバルト海沿岸では、ムニエルにしたり、揚げたり蒸したりして、このような魚がよく食べられています。

©ドイツ大使館 / Text by Kumiko Katayama

今週のドイツ語
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