【今週のドイツ語】Nimmersatt
Nimmersatt
ニンマーザット
絵本作家のエリック・カールさんの作品は、透明感のある色彩と平易でリズムのある言葉で、子どもだけでなく大人も楽しませてくれましたね。中でも『はらぺこあおむし』は、子どもたちに愛されているだけでなく、自分が子どもの頃この本で育ったというお父さんお母さんも多いはず。日本と同じように、ドイツでもとても人気が高い絵本です。
そんなエリック・カールさんの誕生日を記念して、今週のドイツ語は、『はらぺこあおむし』のドイツ語タイトル『Die Kleine Raupe Nimmersatt (ディー クライネ ラウペ ニンマーザット)』から取ったNimmersatt です。
nimmer ニンマー は 「決して~しない」。satt ザット は「満腹な」なので、二つ合わせて「決してお腹いっぱいにならない」。つまり「食いしん坊」「はらぺこ」ということになります。
タイトルの方も見てみましょう。
Raupe ラウペ は昆虫の幼虫でイモムシや毛虫のこと、kleine クライネ は「小さい」という意味の形容詞が女性名詞のラウペ(die Raupe)を修飾する形に変化したものです。
絵本のはらぺこあおむしがあまりにも有名になってしまいましたが、Nimmersattは、あおむしだけじゃないかも。食べても食べてもまだまだいけるよ、という小さなPrinzessin Nimmersatt「はらぺこおひめさま」やPrinz Nimmersatt「はらぺこ王子」、きっと全国にいるんじゃない?え、大人も?
おいしいごちそうを用意して、すてきな週末をお過ごしください。
©ドイツ大使館 / Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
画像をクリック、または「ドイツのことば図鑑」で検索してみてね!