【今週のドイツ語】wie aus dem Ei gepellt
wie aus dem Ei gepellt
ヴィー アウス デム アイ ゲペルト
Eiは「卵」という意味を持っており、gepelltはpellen の過去分詞であり、「剥く」という意味を持っています。そして言い回しは「まるで卵から剥かれたようだ」という直訳になります。
実は日本でもこれに似ているような言葉がありますが、ツルツル、かつみずみずしく透き通るほどの白い剥いたばかりのゆで卵のようなお肌のことを「たまご肌」と呼ぶこともあります。
ドイツ語の「まるで卵から剥かれたようだ」という言い回しは、肌に限定せず、特に綺麗に着飾ったり、おめかししていたり、外見にとても気を遣っていて美しい、もしくはフレッシュで清潔な様子を指すのです。
この言い回しの原点は15世紀にまで遡りますが、2つの説が存在しています。
1つ目は剥いたばかりのホカホカのゆで卵は真っ白かつ無傷であり、ある意味「完全体」のような完璧な姿に見えることからきています。きっと日本語の由来もここからきているのかもしれません!
そして2つ目の説は、生まれたばかりのヒナを指しております。卵から生まれたばかりのヒナは汚れ一つも付いておらず、綺麗でフレッシュな状態であることからも由来しているのではと言われているのです。
ドイツ語では食材を使った様々な表現や言い回しがありますが、なぜか多くはネガティブな意味を持っているのは不思議です、、、でも卵はポジティブな意味なのでご安心ください!
過去にご紹介した食材を使った言い回しが気になる方はぜひ以下も読んでみてくださいね↓
©ドイツ大使館
今週のドイツ語
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