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クリスマス菓子でアドヴェントを楽しもう! 【動画あり】

クリスマス菓子でアドヴェントを楽しもう! 【動画あり】

クリスマス市がないのならおうちで楽しもう!と開催したアドヴェント会。第2アドヴェントのテーマはクリスマス菓子。シュトレンやバウムクーヘンなどドイツ伝統のスイーツでアドヴェントのお茶会を楽しみましょう!

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こんにちは。食いしん坊ライターの坪井です。

ドイツでは軒並み中止になってしまったクリスマスマーケット……「残念だけれど今年はおうちで楽しもう★企画」、前回のグリューワインに続く第2弾の今回は、ドイツ伝統のクリスマス菓子をご紹介します。手作りのグリューワインと一緒にアドヴェントのお茶会を楽しみましょう!

冬のアドヴェント期間(クリスマス前の約4週間)は、ドイツ菓子が最も本領を発揮する季節。お菓子屋さんやパン屋さんだけでなく、スーパーでも大々的にクリスマス特別コーナーが設けられ華やいでいます。

そのなかからこれは外せない、という定番のクリスマス菓子をご紹介します。

ドイツのスーパーで入手したクリスマス菓子オールスターズを食べまくりながら(時々しょっぱい系もつまみつつ)ゆるゆるおしゃべりしている動画も一緒にご覧くださいませ!

★動画編集はトコトコ姉妹・編集長兼妹担当のMegumiさんが担当↓↓↓
※動画はロックダウン以前に撮影したものです



ドイツのクリスマス菓子オールスターズ、いってみましょう~

■シュトレン Stollen (日本ではシュトーレンとされることが多いです※シュトレン警察参照


クリスマスに欠かせないお菓子の代表格といえば、シュトレン。バターとドライフルーツ、ナッツなどをたっぷりと練りこんだ発酵菓子パンで、粉砂糖をまとった姿が、おくるみに包まれた幼子イエスを表しているともいわれています。発祥の地とされるドレスデンのものは商品登録されていて、毎冬シュトレン祭りが開催されます。

※シュトレン警察とは
ドイツ語の発音は「シュトレン」に近いのですが、日本ではなぜか「シュトーレン」(トーをのばす)として定着し、大手メディアでも度々使用されています。それに異を唱え正す「シュトレン警察」の活動が冬になると活発になります。外国語のカタカナ表記に関しては、メディアによってはあえて日本での通り名に合わせる場合もあり難しいところ。今や日本のスーパーにも普通に置かれる有名菓子となったので、ドイツでの一般的な発音「シュトレン」に統一される日も近いかも?

バウムクーヘン Baumkuchen


日本でもおなじみの、みんな大好きバウムクーヘン。木のケーキという名前のとおり、木の年輪のように何層も生地を重ねて焼き上げます。じつはドイツではなかなかお目にかかれない特別なお菓子なのですが、クリスマスシーズンになるとスーパーでもお手頃価格のバウムクーヘンが出回ります。

バニラキプフェルvanillekipferl


アドヴェントの時期になると、ドイツの家庭ではプレッツヒェンと呼ばれるクッキーを大量に焼きはじめ、少しずつ楽しむのが習わしです。クッキーには様々な種類がありますが、定番のうちのひとつが三日月形のバニラキプフェル(ドイツ語発音はバニレキプフェルに近いです)。アーモンド粉を使い、ほろほろさくさくの食感が特徴です。

スペクラティウス Speklatius


スパイスがほんのり香る薄い型抜きクッキー。ベルギー銘菓のスペキュロスがドイツに伝えられたといわれています。伝統的には聖人の型を使っていたようですが、現在は風車や動物などモチーフも様々。最近はディンケル小麦のスペクラティウスが気に入っています。焦がしキャラメルのような香ばしい風味がほんのり。

レープクーヘン Lebkuchen


たっぷりのナッツと蜂蜜、オレンジピールやレモンピール、シナモンやクローブなど、クリスマス菓子によく使われるスパイスを混ぜ込んで焼いたクッキーのようなお菓子です。ニュルンベルク名物の「エリーゼンレープクーヘン」は、ナッツの含有量が多い高級品。アーヘンの「プリンテン」もレープクーヘンの仲間です。独特のスパイスの風味とねっちりした食感は、日本人の間では好き嫌いが分かれるところ。私の経験上、レープクーヘンを好きだという人はかなりなドイツ通です。

レープクーヘンは定番の円盤型のほか、四角やハート形もあり、チョコレートでコーティングされていたり、ジャム入りタイプなど様々。メッセージが書かれたプレート型や、お菓子の家「ヘクセンハウス」の土台もレープクーヘンでできています。

アドヴェンツカレンダー Adventskalender


12月1日から12月24日までの日めくりカレンダー。日本でもすっかり定着したようすですね(アドベントカレンダーと表記されることが多いです)。ドイツは発祥の地だけに種類も様々。定番のチョコレートのほか、お茶やビール、ペットフードまで!子どものいる家庭では手作りすることも多く、中にちっちゃなおもちゃが入っていたりします。

番外:ダサいセーターことアグリーセーター


今冬生まれて初めて入手した、世界中で人気急上昇中(らしい)ダサいセーターことアグリーセーター。想像以上に気分が上がり、期待以上の効果あり。着るともちろんのこと、そこにあるだけでも何だか楽しくなってきます。コロナ禍の冬を乗りきるために、買って良かったものの1つ(※個人の感想です)。よろしければお試しください。

次回第3アドヴェントの会では、クリスマスマーケットで人気の高い、屋台メニューをご紹介する予定です。
冬も本番ですが、みなさん、あったかくしてあったかいもの食べてお過ごしくださいね。

 

坪井由美子

日本では「食」に関する仕事に従事。商品開発やリサーチ、テレビ・ラジオへの情報提供及び出演、執筆などに携わる。テレビ東京『テレビチャンピオン・甘味王選手権』で3度優勝するなど食いしん坊ぶりを発揮。2003年よりドイツを拠点にフリーライターとして活動。共同通信、朝日新聞デジタル、NHK他で旅や食文化、最新トレンドなどについて執筆。近年は世界各地でプチ移住&プチ留学を体験しながら発信中。 総合情報サイト「オールアバウト」ドイツガイド担当 /ドイツ・ニュースダイジェスト」レシピ連載中 / 2020年秋『在欧手抜き料理帖』(まほろば社)出版

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坪井由美子