【今週のドイツ語】Hinter die Ohren schreiben
Hinter die Ohren schreiben
エトヴァス ヒンター ディ オーレン シュライベン
Hinterは「後ろ」という意味があり、
die Ohrenは「耳」、schreibenは動詞の「書く」。
つまり直訳は「耳の後ろに書く」となります。
例えば、子供がいたずらをしているのを見て親がお子さんに怒るときに
"Das machst du nie wieder! Schreib dir das hinter die Ohren!" と言ったりします。
この文の訳は「もう二度とやってはいけないよ!ちゃんと耳の後ろに書いといて!」です。
このように、怒った時や注意する時などに「忘れないように」という意味を込めてこの表現を使うことが多いです。
この言い回しの由来もまさに言葉の通りではありますが、
3,4世紀前、両親は行事やとても重要な機会に子供を証人として連れて行くことが一般的とされており、
その大事な経験や体験を後世にも受け継ぐようにと期待をされておりました。
ただし、ほとんどの場合まだ子供なので、皆イベントごとに興味を持てずに注意がそれることもしばしば。
そんなとき、両親は何をしたかというと、お子さんの耳を引っ張ったり、耳に平手打ちをしたり...
その行事を忘れないようにと注意をしていたそうです。
こんな時代が終わってよかった...
ちなみに現在は、怒った時やネガティブなときだけでなく、
例えば「それは忘れないようにしなきゃ!」など「Das werde ich mir hinter die Ohren schreiben!」
とあらゆる状況で使う言い回しになりましたので、
ぜひこの言い回しを耳の裏に書いといてくださいね^^
©ドイツ大使館
今週のドイツ語
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