【今週のドイツ語】Dumm wie Brot
Dumm wie Brot
ドゥム ヴィ ブロート
Dummは「バカ」
Brotは皆さまもお馴染み「パン」
wieは副詞や接続詞として使われ、「どのように」「...のように」という意味を持っています。
なので、こちらすべて直訳すると「パンのようにバカ」となります。
そしてドイツ語の本来の意味もそのままであり「バカ」「頭が悪い」という意味を持っています。
使い方としては、
Er ist dumm wie Brot. =彼はバカだよ。
この言い回しの語源は2004年にドイツで始まった”Dumm wie Brot”というテレビ番組なのだとか。
毎週日曜日のゴールデンタイムに流れるこの番組はまたたく間に広がり、
同時にこの表現も浸透したのではないかという説があります。
また同年人気の子供番組では、主人公がパンの姿をしておりますが、
その暗くてムスっとしている姿はまるでパンのイメージとはそぐわないのです。
ただあまりの人気に2004年にはドイツのテレビ界では最も権威のある賞の一つGrimme Awardを受賞しました。
その理由は、「パンにも機嫌が悪くなる権利がある」だそうです。
そのような経緯から今まであったパン=ポジティブなイメージが
パン=バカと発展したのです。
言葉の発展って不思議ですね。
©ドイツ大使館
今週のドイツ語
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