キャンピングカーでの夏休み(前半)
みなさんこんにちは。
ドイツにも本格的な夏がやってきました。EU内では徐々に国境が再開し始めましたが、バカンス好きなドイツ人でも今年の夏は国内にとどまる人が多いそうです。そんな中、人気上昇中なのがキャンピングカーとキャンピングワゴン。移動も宿泊も可能、ソーシャルディスタンスをとりながらも休暇を楽しめることから、例年より予約数が多いというニュースも出ていました。(Reiseverhalten: Urlauber mieten in Corona-Zeiten verstärkt Wohnmobile)
キャンピングカーのレンタルは大きさや車内の設備にもよりますが、1日あたり100ユーロから、レンタルは5泊以上から等、制限があるところが多いようです。これにガソリン代とキャンピング場の利用料もかかるため、意外と出費がかかるような・・・と思いつつ、良い機会だったので夏休みをもらった私もキャンピングカーで南ドイツを回ることにしました!
今回は初心者キャンパーということもあり、5泊6日で、4カ所のキャンピング場に泊まることに。いろいろ見られる!回れる!と思って計画しましたが、これが結局大変なことになるのです・・・
それはひとまず置いておいて、まずは、車のレンタル。私たちが借りたのはキッチン・冷蔵庫・トイレ・シャワー・暖房・テーブル・そしてアウトドアテーブルとイスも付いた、6人用の大型車。暖房は使わないな、と思っていたのですが、夜のキャンプ場は思った以上に冷え込み、2回ほど利用することになりました・・・
さて、私は大型車に乗るのは初めてだったので、車高が高くてびっくり。しかしそのぶん視界良好。わくわくしながら出発です!
最初の目的地はオーストリアとの国境に近い街、パッサウ郊外にある、室内プールやレストラン併設の大きなキャンプ場「Alterhof」です。キャンプ場だけでなくアパートメントホテルもあります。
出発が遅れたため、到着した頃には既に夕方。コーヒーで一休みしてから、最初の夕飯スパゲッティボロネーゼ作りです。キャンピングカーで料理をしてみたかった故の献立です。笑 車内には冷蔵庫も完備されており、移動中は車内のエンジンで、キャンピング場では電気に接続して利用が可能です。外食ばかりになりがちな旅行ですが、キッチンのおかげでおなかに負担がかからないのはキャンピングカーの大きな利点です!(私は旅先で良くおなかの不調をおこすのです・・・)
周りを見渡すと、もう何日も滞在しているようなベテランキャンパーだらけでした。目の前のキャンパーは60〜70代のご夫婦。隣のご夫婦と2組で来ているそうで、朝はプール、日中はサイクリング、夜はグリルを、と楽しく過ごしている様子。他のキャンパーたちも慣れているご様子で、キャンプ場は穏やかで思った以上に静かでした。そして皆さん優しく、苦心している初心者の私たちを見ていろいろ教えてくれました。
場所にもよりますが、キャンピング場はチェックアウト日の午前中に移動しなければならず、残念だったのは、夕方到着した私たちは何もアクティビティができなかったことです・・・
そうそう、このキャンピング場併設レストランは、トイレが可愛かったのでご紹介・・・!
扉にハート型の穴があるのですが、
中から鍵を閉めると、
こんな感じで穴がふさがれるのです!
また、ドイツらしい!と感じたのは朝にキャンプ場でパンが買えること。前日までに予約をする場合もあれば、キャンプ場のカフェで当日に購入することもできます。毎朝焼きたてパンを食べられるのは、まさに「ザ・パンの国」ならではじゃないでしょうか。
現在はコロナウイルス対策として、各キャンプ場でも公共施設への立ち入り時のマスク着用義務や消毒液の設置等、徹底的に対策されていました。
2日目、次の目的地はバイエルンの海(Bayerisches Meer)とも呼ばれる有名なキーム湖(Chiemsee)です。移動は約2時間。目の前に広がる牧場や畑、古くからある木造の建物を見ながら、南ドイツの田舎町をドライブして進みます。
キーム湖は全長約80㎢、湖にはヘレン島(Herreninsel、男島)とフラウエン島(Fraueninsel、女島)があり、ヘレン島にはルートヴィヒ2世がフランスのベルサイユ宮殿を模して建てたというヘレン城があります。また、フラウエン島にはベネディクト派の修道院があります。今回、私たちは時間の都合で訪れることができず、これも残念でした・・・次は是非見たいと思います。
穏やかなキーム湖畔にキャンピング場がありました。湖のすぐ横の場所を予約していたため、夜は、真正面に日の入りを見ることができました。この日の日の入りは21時頃。日が長いドイツならではですね。
ここには前日昼過ぎに到着したので、湖で泳いだり、湖畔でビール片手に読書したり、というなんとも贅沢な一日を堪能。
しかし、翌日はまた午前中に出発をしなければならないため、朝には、取り出した荷物をまとめ、片付けをしなければなりません。そう、私たちは、キャンプ場の周辺を観光することも寝坊もできず、朝にあたふたと片付けをし、出発しなければならないという計画を立ててしまっていたのです・・・
次回はキャンピングカーで巡る南ドイツ後半編、残りの2つのキャンピング場についてお伝えします!