ドイツ風クワルクチーズケーキを作ろう!【レシピ付き】
こんにちは。食いしん坊ライターの坪井です。突然ですが、みなさんはチーズケーキは好きですか?レアにベイクド、スフレタイプなど、日本ではバラエティ豊富なチーズケーキが売られていますが、ドイツ風のチーズケーキはなかなか見かけないのではないでしょうか。
私もドイツで初めてチーズケーキを食べた時は、それまで食べたことのないタイプだったので驚きました。どっしりとした見かけによらず、軽い口当たりで、まるでヨーグルトのようにさっぱりとした味わいなんです。
それもそのはず、ドイツの多くのチーズケーキはクリームチーズではなくて、クワルク(クヴァークがドイツ語の発音に近いです)というチーズで作られているのでした。最近はドイツでもクリームチーズを使った濃厚なチーズケーキが食べられるようになってきましたが、伝統的なチーズケーキはおもにクワルクを使用。クワルクチーズケーキの歴史は古く、じつはニューヨークでもその昔、クリームチーズが登場する以前は、ドイツ風のクワルクチーズケーキが主流だったそうです。
クワルクは、生乳を乳酸発酵させてから凝固させたフレッシュチーズで、見た目も味もヨーグルトにそっくり。スーパーには無脂肪のMagerquarkのほか脂肪分20%、40%などたいてい数種類のクワルクが売られています。
クワルクは、そのままヨーグルトのようにフルーツやシリアルなどと一緒に食べたり、ケーキやパン、前回のドイツ東部の郷土料理図鑑で紹介した「クワルクコイルヒェン」などのデザートにも使われます。
日本では濃厚なニューヨーク風やバスク風チーズケーキが人気ですが、軽い口当たりで爽やかなドイツ風チーズケーキは、じっとりと暑い夏にもぴったりのスイーツではないでしょうか。
今回は、私流にアレンジした簡単レシピをご紹介します。土台をビスケットで作り、あとはぐるぐる混ぜて焼くだけの手抜きバージョンですので、お菓子作りは苦手・・・という人もぜひチャレンジしてみてください。
日本ではクワルクは手に入りにくいですが、水切りしたヨーグルトで代用可能です。
【ヨーグルトの水切り方法】
カップなどにコーヒーのドリッパーをのせフィルターをセットし、ヨーグルトを入れて一晩置くと簡単に水切りができます。
ドイツ風ケーゼクーヘンの作り方 ※手抜きバージョン
<材料>(直径20cm型1台分)
・クワルク 500g
・砂糖 90g
・バニラシュガー 1袋(9g)*なければ普通の砂糖でOK
・卵 2個
・レモン汁 小さじ1
・コーンスターチ 大さじ2 *片栗粉で代用可
・生クリーム 100g
・ビスケット 100g *今回はココア味のビスケットを使用
・バター 50g
<作り方>
1.ビニール袋にビスケットを入れ、めん棒などで叩いて細かく砕く。溶かしたバターを加えて混ぜ合わせる。
2.型の内側を水で濡らす。型より大きめに切ったクッキングシートをくしゃくしゃに丸めてから水で濡らし、広げて型にぴったりと貼り付ける。
3.2の底に1のビスケット生地をしきつめてケーキの土台を作る。
4.ボウルにクワルクを入れ、なめらかなクリーム状になるまで泡だて器で混ぜる。次に砂糖とバニラシュガー、卵、レモン汁、コーンスターチの順に加えその都度混ぜる。最後に生クリームを加え空気を含ませるようにさっくりと混ぜ合わせる。
5.4を型に流し入れる。
6.170度に予熱したオーブンで50分くらい焼き、こんがり焼き色が付いたらできあがり!
ドイツ風にたっぷり「ミットザーネ」(生クリーム添え)でいただくのがおすすめです。
とにかくさっぱりしているので、濃厚チーズケーキが好きな人はちょっと物足りないかも?!クワルクの分量の一部をクリームチーズにしてもおいしいので、お好みで調整してみてくださいね。
Guten Appetit!!