【今週のドイツ語】Sonntagskind
Sonntagskind
ゾンタークスキント
Sonntag は日曜日
Kind は子供
直訳すると「日曜日の子」となります。
これはそのままの意味では日曜日に生まれた子、という意味ですが、実は昔から日曜日生まれの子は幸運に恵まれた子だ、と言われています。
色々と調べてみると、昔は Sonntagskind(日曜日の子)ではなく Samstagskind(土曜日の子)といって土曜日生まれの子が幸運に恵まれている、と言われていたそうです。
これは、ユダヤ教では土曜日は聖なる日(安息日)で、聖なる曜日(つまり土曜日)に生まれた子は特に神様に祝福されている・恵まれている、と言われていたことから生まれた言葉なんだそう。その後13世紀頃に、キリスト教とユダヤ教の区別をはっきりさせるという目的もあり*、ローマ教会の影響下でキリスト教(カトリック)の主日(聖なる日)が日曜日に移りました。
*その他の理由もあるようですが、宗教については詳しくないので説明は割愛します。
曜日が日曜日へと変わったものの、聖なる曜日に生まれた子は特別に祝福されている、という考えは依然残り、そのため言葉も「土曜日の子」から「日曜日の子」へと変化したそうです。
ただし、古くはギリシャやローマの時代から日曜日は幸運と結び付けられて考えられていて、その日に生まれた子供は何をしても成功する、凶運でさえ吉に変えられる、と言われていたことからこの言葉がある、という説もありました。
ある占いによると、日曜日生まれの人は、自己肯定感が強く、健康で、IQも高いんだとか!
実際のところはわかりませんが、本当に運が味方してくれているのであれば、日曜日生まれの人達にはちょっと嬉しいお話ですね!(実はコレを書いている私も日曜日生まれですが、母から休日に生まれたために出産費用が高くついた、と言われたことくらいしか特別なことは感じていません。笑)
今では、"Sonntagskind" は日曜日に生まれた子だけではなく、「何をやってもうまくいく人、特に運に恵まれた人」という意味でも使われています。
今週のドイツ語
© ドイツ大使館
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