【ザワークラウトの作り方】免疫力アップして乗りこえましょう!
みなさんこんにちは。毎日ちゃんとごはん食べれていますか?
自粛生活が続き、最近自炊するのも疲れてきた……、なかなか力が出なくて食欲もない……、という人もいるのではないでしょうか。まったくもって正常で自然な反応だと思います。
私はコロナ危機以前より、「しんどい時にいかにして自分に栄養を与えるか」は不変のテーマだったために、いくつか自分の定番となっている非常食的なものがありまして……ドイツの豆類やミューズリミックス(甘くないタイプ)を白米に混ぜて炊く雑穀米だとか、魚の缶詰でつくる簡単和食など、苦しまぎれに生まれた手抜き料理の数々がここへきて役立っています。
*こちらのレシピ連載「簡単おいしいレシピ」でも色々と紹介しているのでよければ試してみてくださいね。http://www.newsdigest.de/newsde/gourmet/locker-und-lecker/
今回のブログでは、前回に引き続きドイツ郷土料理図鑑の続きをお届けするつもりだったのですが、予定変更。ここで、ぜひともみなさんに作って食べていただきたい、ドイツ料理のレシピを紹介したいと思います。
それは、ドイツでおなじみの「ザワークラウトSauerkraut」。読んで字のごとく「酸っぱいキャベツ」です。
付け合わせとして脇役になりがちなキャベツのお漬物ですが、じつは免疫力アップによいといわれる発酵食品。ドイツではもともと、ビタミンが不足しがちな冬の保存食としてたっぷりとこのザワークラウトを仕込む習慣があります。
なんとザワークラウトのジュースまであるんですよ!
それだけ栄養のある健康食品として認知されているのでしょうね。
お味は……酸っぱい!ザワークラウトそのもの。だけどお酢ドリンクだと思って炭酸水で割って飲むと意外とおいしく、私は気に入っています。
市販のザワークラウトは酢漬けのものが多いですが、本来は塩だけで乳酸発酵させるもの。手作りすれば酸味も程よくそのままでもおいしいですし、煮込みや炒め物など様々なアレンジが楽しめます。主な材料はキャベツと塩だけなので、たぶん世界中どこに住んでても作れるという点もすばらしい。まさに今この時期にぴったりのパワーフードではないでしょうか!!
「ドイツ料理はまずい」だとか、「ドイツでおいしいのはソーセージとビールだけ」などと不名誉な言葉で語られがちなドイツ料理ですが、今こそ名誉挽回のチャンスかもしれません……美味しいドイツを伝え隊、静かに興奮しています……!
ではさっそく、ザワークラウト作りを始めましょう!
■材料(作りやすい量)
キャベツ 500g(私は柔らかいシュピッツコールを使用)
塩 10g(キャベツの分量の2%)
キャラウェイシード(Kümmel) 小さじ1/2
ローリエ 1枚
■作り方
1. キャベツの外葉と芯を除き、千切りにする。
2.ボウルにキャベツと塩を入れ、しんなりするまで手でもむ。
3.2にキャラウェイシードとローリエを混ぜ合わせる。
4.煮沸消毒した保存瓶に3をぎゅうぎゅうと押し込みながら詰め、キャベツの表面にラップをして重し(水を入れたグラス等でOK)を載せて常温で数時間置く。
5.水分が出てきたら蓋をし、アクが出たら取り除きながら常温でさらに3日~1週間置く。発酵が進むと瓶内の空気が膨張するので、時々蓋を開けてガス抜きをする。
6.キャベツが黄色っぽくなってきたらできあがり。冷蔵庫で約半年間保存可能です。
簡単にいえば、キャベツを切ってつめるだけ。毎日少しず育ってる(発酵してくる)のを楽しみに観察するのも、精神衛生的に良いような気がします。
出来立てのザワークラウトは、市販のものよりシャキッとしていてサラダ感覚でぱくぱく食べられます。ザワークラウトは酸っぱすぎて苦手、という人もぜひ試してみてくださいね。
そのまま食べてもおいしいですが、アレンジも色々楽しめますよ。
例えば・・・
ドイツ国境に近いフランス・アルザス地方の郷土料理「シュークルート」。ザワークラウトとソーセージ、野菜を鍋に入れて煮込むだけ。驚くほど簡単なのにごちそう風に見える料理です。
そして、海外在住の人におすすめなのが和風のアレンジ。
炒めてだしとしょうゆで味付けしたり、チャーハンに入れたり。目からウロコだったのが、キムチ!
*キムチはこちらの本『ドイツで楽しむ日本の家ごはん』(まほろば社)のレシピを参考にしています。
地球まるごとが試練の時ですが、とにもかくにも我々人類、食べないことには生き延びられないですからね。今は食い意地を大いに発揮して乗り切って、一緒に新しい世界をみましょう!