ともちゃんの見たドイツ
はじめまして。フランクフルトに住んで1年のともです。
今年からドイツでの生活について執筆させていただきます。どうぞよろしくお願いします。
さて、第一回目は私が住んでいる街、フランクフルトの紹介から。
みなさんはフランクフルトと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
フランクフルトはヨーロッパの玄関と呼ばれるように日本からの直行便が1日に5本もある、日本から一番近いとも言えるドイツの都市です。
しかし、「フランクフルトに住んでいる。」と(フランクフルト出身ではない)ドイツ人に言うと、「空港なら使ったことあるけど街にいったことがない。」とよく言われます。それほど空港が有名なフランクフルトですが、空港以外に有名なものは特にないのでしょうか。
いえいえっ!フランクフルトには他の街にない魅力があるんです。それは近代的なスカイラインと古き良き時代からの建造物の融合です。フランクフルトの正式名はフランクフルト・アム・マイン(マイン川沿いのフランクフルト)と言いますが、又の名を「マインハッタン」。アメリカ・ニューヨークのマンハッタンをもじってつけられました。フランクフルトの人々は、この新旧が調和している街に誇りを持っています。
詩人ゲーテの生まれた街としても有名なこの街は、歴史が古く、ローマ時代にさかのぼります。1806年までは神聖ローマ帝国のいわゆる選挙が行われ、16世紀から18世紀までは皇帝の戴冠式も行われていました。市内中心部の観光名所「レーマー広場」ではその時代の美しい木組みの建造物が残っています。12月のクリスマスの時期には、この広場に30mもあるクリスマスツリーが飾られます。
そしてもう一つの新観光名所は「新・旧市街(Neu Altstadt)」です。その名の通り、新しい旧市街です(笑)。この一画は第二次世界大戦で破壊され、その後再建されましたがその外見が地元民に不評でした。そのため旧市街を新しく作り直し、昨年8月にようやくお披露目されたのです。テナントには、新たにカフェや雑貨屋、アンティークショップが入り、新たな観光名所として賑わいを見せています。
市内中心部は、スカイラインを代表する多くの近代的な建物に囲まれていますが、自然も豊富なのがフランクフルトの(いや、ドイツの?)良いところで、市内には大きな公園がたくさんあります。冬の間はどんより曇っている日がほとんどですが、4月頃から太陽の日が差し込み日光浴をしている人々が多く見られます。もちろん晴れていない日でもランニングや散歩をしている人々が多くいます。真冬の寒い日の日曜でも、防寒して散歩をしている人々の光景はまさにドイツらしいです。
市内にある私のアパートの周りでは小鳥が鳴き、リスがよく遊びに来ます。教会の鐘の音と小鳥のさえずりで目を覚ます春の週末は、気持ちがうきうきします。アパートのすぐ横にある公園はフランクフルトでも一番大きく、一度ランニングをしていた際に道に迷い、4km走るはずが7kmほど走っていたことがあります(笑)。
また、忘れてはいけないフランクフルトの良いところは、国際的な街ということです。金融の中心地であり、各国総領事館も存在しているため、国際色豊かで、様々なレストランが街中にあります。もちろん日本食もです!アジア系のスーパーマーケットも豊富にあり、在住者にとっても住みやすい街なのではないでしょうか。
そしてフランクフルト郊外にはあまり有名ではないけれどかわいい街がたくさんあります。次回はそういう街について紹介していきたいと思います。