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まだ食べられる廃棄処分食材の、新たな循環を生み出すクリエイティブなスーパー『SirPlus』

まだ食べられる廃棄処分食材の、新たな循環を生み出すクリエイティブなスーパー『SirPlus』

こんにちは、イラストレーターのKiKiです。

突然ですが『イラストレーターです』というと”アーティスト”と受け取られることが多いのですが、私自身はアーティストだと思っていません。もちろんアート寄りのイラストレーターさんもいらっしゃるとは思いますが、私自身は”情報をわかりやすく伝えるためのコミュニケーションを主目的とした絵を描く人”だと認識しています。

なので、このコラムは”ベルリンでイラストレーターとして生活すること”というタイトルで書かせて頂いてますが、必ずしもイラストレーターのお仕事のお話だけでなくてもいいのかなと思っています。むしろ、ベルリンで生活を日々していく中で、『これ、日本の人にも知ってほしい!』と感じる発見が多くあります。

それをイラストレーター目線で、イラストを添えてお伝えしていく形にでいけたらなと、改めて今後何の記事を書いていこうかなと感じたとときに、そう思いました。それでもな話題をお届けできたらなと考えていますので、今年もどうぞよろしくお願い致します◎

今回は現在ベルリンで4店舗展開させている、とてもクリエイティブなスーパー『Sirplus』さんを紹介したいと思います!

 

とてもクリエイティブなスーパー『SirPlus』って?

SIRPLUSは、毎日大量に廃棄処分されてしまう”まだ食べられる”食品たちを救うために立ち上がった社会的なスタートアップです。

大手スーパーでは、厳しい食品検査をしているため、賞味期限切れの食品の他にも、規格外の野菜、パッケージに傷がついてしまった訳あり食品なども、やむを得ず廃棄処分に回すことになります。

そんなまだ食べられるのに、廃棄処分として認定されてしまった食品たちをSIRPLUSは大救出!実際の価格よりも大幅に安い値段で提供し、廃棄されてしまう食品を減らす活動をしているのです。

SIRPLUSの創立者の1人であるRaphael Fellmer氏は、フードシェアリングの活動家。2010年から5年半、お金を全く使わない生活を送りました。

その生活の中で、多くのまだ食べることができる食料たちが廃棄されているという現状を知り、『SIRPLUS』のアイディアを閃きます。そしてクラウドファンディングで資金を募り、実現させたのです。

発想も、活動も、とってもクリエイティブだと思いませんか? 環境問題にいつも最先端で取り組んでいる、ドイツ。近年ますます、その活動に力を入れてる企業が増えてきて、とてもワクワクしています。消費者目線で見て調べて、どの企業から購入することが環境への最善の投資につながるのか。そんなことも考えながら、お買い物をするようにもなりました。

中でも『SIRPLUS』の活動は、本当に素敵だなと感じています。

そんな『SIRPLUS』は、今月の1月3日にベルリンの主要駅の1つであるOstbahnhof駅構内に、4店舗目をオープンしました!今回ご縁があり、オープニングパーティーにご招待頂いたので、その様子をご紹介致します◎

 

Ostbahnhof駅構内に、4店舗目をオープン!

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ベルリンにはすでにSteglitz・Friedrichshain・Neuköllnに3店舗オープンされていますが、4店舗目はとてもアクセスしやすい主要駅の1つであるOstbahnhof駅構内。

午前8時から午後8時まで、週7で(ということは毎日!)営業しているそう。駅構内にあるので、仕事帰りに寄ることもできそうですね。

1店舗目のSteglitz点は3年前の2017年にオープン。多くの大手スーパーとパートナー契約を結び、たくさんの優しいスタッフたちに囲まれて、SIRPLUSは大きくなっていきました。

パーティーでSIRPLUSの創立者の1人であるRaphael Fellmer氏は、一緒に働いている仲間たちを一人一人丁寧に紹介してくださいました。SIRPLUSのこの大きな成長は、事業自体のアイディアが素晴らしいというのも、もちろんありますが、Raphael Fellmer氏の人柄がとても素敵すぎるからこその発展なのだなと、お話を聞いて深く感じました。

ここで少し、どんなものが販売されているのかご紹介しますね。

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主に、賞味期限切れだけれどもまだまだ食べられる食品(瓶詰や缶詰、飲み物などの密封されたもの)になりますが、気になるのは賞味期限切れの食品を販売することについてですよね? SIRPLUSのウェブサイトにはこう回答が書かれています。

賞味期限は消費期限ではありません。消費者が賞味期限切れであることを確認し、その食品に”楽しさ”を感じたのなら、それらを販売することは合法です。

つまり、消費者の判断に任せます、ということ。

私自身も、こちらでは日本食は輸入品扱いになり割高になってしまうので、多少賞味期限が切れても気にせず食べるようになったのですが、特に問題はありません。(もちろん、個人の判断にお任せしますが…)賞味期限が切れたから処分する、というのも少し過剰な考えなのかなとも感じています。

 

こちらは規定外で処分扱いにされてしまった野菜たち。BIO(オーガニック)のものも、あります。

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大きさは不揃いだけれども、みずみずしいし、全然美味しそう。形や大きさなどの見た目なんて、お料理してしまえば全く関係ないですよね。

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むしろ、それぞれが個性があって、いろんな表情があって、どの子をお家に持って帰ろうか悩んでしまうくらいです◎

お値段も、もちろん他のスーパーと比べると断然安いです。消費者として、安くて、且つ購入することが環境保護に繋がるなんて、Wでとても嬉しいことですよね。

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パーティーで振る舞われたお料理は、大変身した救出された野菜たち!

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パーティーでは、とても美味しいヴィーガン料理が振る舞われました。

お料理を作ってくださったのは、Raphael Fellmer氏の古くからの友人のお料理家さん。普段は、子供向けのお料理教室もされているのだそう。

そこには、とても美味しいお料理に大変身した、救出されたお野菜たちが!器も食べられます◎

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個人的に、2020年のチャレンジとしてベジタリアン生活チャレンジを1週間絶賛実行中なのですが、素人の自分が作った料理よりもやっぱりプロのお料理家さんがつくったお料理は野菜の本来の美味しさがとても伝わってくるし、満腹感も全然違う!と、とても感動しました…!そして暖かくて、とても優しいお味でした。おごちそうさまでした◎

 

 

『誰もが、ちょっとした癖を持っています』

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パーティーで配られていたステッカー。

デザインが可愛なと思い、手に取ったのですが、書かれていた文章が心にグッと刺さってしまいました。

『Ne Kleine macke hat doch Jeder』

ー誰もが、ちょっとした癖を持っています。

それは、規定外や賞味期限切れなどという”癖”で、まだ食べられるのに弾かれてしまった食べ物たちへの言葉なのかもしれませんが、これは食べ物たちだけじゃなくって、この地球上に生きるみんなのことだなって、心にじ〜んと来てしまいました…。

みんな、ちょっとした癖を持っていて、それが個性で、それがいいんだよね。個人的についつい、このテーマで悩むことが多い私なのですが、このステッカーに励まされました。

誰もが、ちょっとした癖を持っていて、みんなが個性的だと気づいたら、きっともっと優しい世界になるのだろうなと気付かせてくれた、とても暖かいパーティーでした。

ご招待頂き、ありがとうございました!またお客さんとして、お買い物に行きます!

 

 

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取材協力:Sir plus

ありがとうございました!

https://sirplus.de/

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イラストのポートフォリオサイト

http://kiyonosaito.com/

inatagramでは、定期的にイラストを公開しています◎

@kikiiiiiiy

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KiKi

西伊豆の小さな限界集落出身。交通機関もない、1番近いお店まで車で1時間。とにかく大自然しかない小さな集落で、紙とペンと空想で無限大に遊べることが、この上ない娯楽で贅沢でした。

2012年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業。その後、同大学マンガ学科副手を3年間務めながらイラストレーターとしての仕事を少しずつ増やしていき、2015年からフリーランスに。居場所を探して旅するように生きていたらベルリンに辿り着き、2016年の夏からオペア留学を利用して移住。2018年にアーティストvisaに切り替えました。

例えば、私のように小さい集落で暮らしている子が、そこから旅立つ時期を迎えたときに、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』って気づけるようなものを残していけたら、最高だなと思いながら絵と文章をかいています。

Portfolio site : http://kiyonosaito.com/
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KiKi